はいどうも県のです本日は古代ギリシャの
哲学者プラトンのゴルギアスを紹介させて
いただきます皆さんは話がすごく上手い人
を見たときどんなイメージを持つでしょう
か頭が良さそうで信用できそうで人間的
魅力にあふれているおそらくそんな好印象
を持たれたことがあるのではないでしょう
か実際に世の中には話し上手になればお金
も稼げて人気者になれて人生がバラ色に
なるといったコンテンツが多くある思わず
飛びつきたくなることがありますしかし
その一方で話が上手い人は本当に賢くて
優れた人なのかあるいは話さえうまければ
本当に人生はうまくいくのかと疑問に感じ
ている方も多くいらっしゃるかと思います
今回取り上げるゴルギアスという作品は
そんな古代から現代に至るまで多くの人を
魅了し悩ませ続けてきた雄弁さについて
論じた個展になります巧みな話術を使い
クラス弁論家たちが立っ誰ひとりの人物に
よって完膚なきまでに論破されるという
大変爽快感のある作品であり一気読みして
しまうような面白さがありますまた
2000年以上前に誕生した個展であり
ながら現代の民主主義が抱える問題点や
ネット社会における言論のあり方などに
ついても考えさせられる内容となっており
ぜひこれを機にたくさんの方に知って
いただきたいと考えておりますご視聴に
あたって難しい知識は特に入りませんので
お茶でも飲みながらリラックスしてどうぞ
最後まで楽しんでいってくださいそれでは
参りましょう
プラトンゴルギアスさあまずはこの動画の
全体像からお示しいたします始めにこの
作品を読む金の背景知識をアン単に紹介し
その後本書の内容を雄弁さを過信する
リスク不正は最大の悪である優れた人間と
は何かという3つのテーマに分けてお話し
していきたいとおもいますでは早速背景
知識から日いきましょう作品の舞台は今
から約2400年前の古代ギリシャの当て
ないですタイトルにあるゴルギアスとは
当てないに弁論術をもたらした哲学者の
名前であり本作に登場する中心人物になり
ます当時当てないでは市民が直接政治に
参加するいわゆる直接民主制が採用されて
いましたそのため大衆を説得し人を思いの
ままに操れる力を誰もが求めており弁論術
はそういった背景の中で発展し普及して
いきましたしかし多くの弁論家たちが重視
していたのは正しい内容を話すことでは
なく正しい内容と信じ込ませて体臭を
思い通りに操り支配することだったのです
その結果自分の欲望を満たすことしか考え
ない政治家たちが増え当て雷の民主政治は
腐敗していくことになりますそこで
プラトンは弁論術こそが祖国を衰退させた
要因の一つと考え
それが本書を執筆するきっ明けとなったと
言われていますプラトンの対話篇は書かれ
た時期によって初期中期後期と分類される
のですがこのゴルギアスは以前紹介した
ソクラテスの弁明に並ぶ初期対話篇の代表
作として知られています本作を執筆してい
た当時プラトンは政治家になるべきか違う
仕事に就くべきか悩んでおり人生の岐路に
立たされていましたそうしたらかあまりに
も堕落してしまった祖国の現場に失望し
哲学者という新たな道を選択することに
なりますしかし政治への思いを完全に
断ち切ったかといえばそうではありません
でした後に彼は哲学を学んだ優れた指導者
が獣泣き統治を行うべきであるという
いわゆる鉄人政治という思想に到達しそれ
を対話篇の最高峰国家という作品によって
発表することになるのですさて今を示しし
ているのはゴルギアスという作品の構成
ですこちらは第1幕第2幕第3幕と大きく
3つの対話によって成り立っており
ゴルギアスポロスカりクレスというさん米
の弁論家が順番に現れさまざまなテーマに
ついて議論が展開されていくという流れに
なっていますそして彼らの対戦相手として
登場するのがこの人物
哲学後規則等です果たして彼は弁論術を
巧みに使いこなす最強のソフィストたちを
見事説き伏せることができるのでしょうか
さあ白熱の言論バトルいよいよスタート
いたします一つ目のテーマは雄弁さおかし
んするリスクですでは行きましょう
さてゴルギアスさんあなたは弁論術に精通
しておりその力さえあれば他の人を弁論家
にすることさえできるとおっしゃってい
ますではそもそも弁論術とは形に関する
技術なんでしょうか人間に関わるものの中
で最高にして最善なるものだよそくらで
すくんゴルギアスさんそれが何なのかをお
尋ねしているのです弁論術とは一体形に
関する技術なのですか私が言っているのは
言論によって人々説得できる力のことだ
この力さえあれば医者もう教師も実業家も
どんな人間ですら奴隷にすることができる
なるほど弁論術とは説得を作り出す技術で
あることがよく分かりましたでは弁論術の
作り出す説得とはどのような説得であり何
についての説得なるでしょうか法廷などの
ように大勢の人々が集まるところでなさ
れる説得のことだそしてそれは正しいこと
と不正なことについての説得などだはい心
と思いますではゴルギアスの主張を整理し
たいと思います弁論術とは正しいことと
不正なことについての説得に使われる技術
でありそれは主に大勢の人がいる前で使わ
れるものであるまたこの技術さえあれば
どんな人間も色ままに操れるので弁論術
こそが人間に関わるものの中で最高りして
最善なるものであるというわけですこの
時点でゴルギアスはかなりの自信家で弁論
術を過剰なまでに評価しているということ
がうかがえますしかしそんな彼に対し
ソクラテスは冷静に次のような質問を
投げかけます説得には大きく2種類あり
ます一つは正しい知識をもたらす説得もう
一つは新年をもたらす切腹ですさて
ゴルギアスさ弁論術はどちらの説得など
でしょうか
はいここはとても重要な場面です正しい
知識をもたらす説得というのは相手に対し
て正しい情報を与えることです説得する
ことを言います例えば正確な法律の知識を
与えてゴミのポイ捨てはやめましょうとか
暴力はやめましょうと説得するような
イメージです一方神霊をもたらす説得と
いうのは情報が正しいとか正しくないとか
は一切関係なくとにかく自分の言ってる
ことは正しいんだと相手に信じ込ませる
ことをいいますそしてソクラテスは
ゴルギアスに対し弁論術の説得は正しい
知識をもたらして説得する手段なのかそれ
とも正しい知識を与えずにただ信じ込ませ
て説得する手段なのか一体どっちなんです
かとり択の質問を迫ったわけですすると
ゴルギアスは信念を持たらず説得であると
即答しますというのも弁論術が主に使わ
れる議会や法廷の場では正しい知識を
与えることよりも短く限られた時間の中で
体臭を説得することの方が重要であり自分
の言っていることが正しそうだ印象を与え
られたからそれで良いからですただ先ほど
ゴルギアスはこう言っていました弁論術と
は正しいことと不正らことについての説得
に使われる技術であるつまり彼はこの時点
で論理が破綻しているのですところが
ゴルギアスはそれに気づかないまま自信に
満ちた態度で次のように言いますそグラデ
すくん弁論術の本当の力をおいしいったら
きっと君は驚愕するだろうなぜなら弁論術
こそ人間社会のほとんどすべての活動領域
を支配しているのだからね私はこれまで
医者が治療を試みようとしてもかたくなに
応じない患者を行く度も説得してきたのだ
なぜそんなことができるのか私には弁論術
の力があるからだどんな専門家が相手
だろうとどんな問題だろうと
説得するということに関して弁論家は無敵
なのだよ大衆の前であるならば誰よりも
説得力のある話をすることができる正しい
そくらですか弁論術を使うときはくれぐれ
も用心しないといけない格闘技を習った
ものが強くなったからといって人を殴って
はいけないように弁論術もん間違った使わ
れ方をしてはならないのだどれだけ大衆の
前で説得力がモテるからといって医師など
の専門家の顔を潰すような真似をしては
ならないだが教師が何らかの技術について
正しいやり方を教えたのに生徒がそれを
守らずその技術を不正に使った年をこの
場合技術自体が悪いわけでもましてや教師
が悪いわけでもないむしろ悪いのは不正星
た生徒なのである
はいここで留めます今の台詞の中で注目
いただきたいポイントは大きく2点です1
つは大衆の前であるならば誰よりも説得力
のある話ができるという点ですつまり弁論
術とは専門知識を持たない無知な一般大衆
を相手にする限りにおいて効果を発揮する
技術だよあるというわけですそしてもう
ひとつが自分の生徒が不正棒子しても教え
た側には責任がないという点ですつまり
ゴルギアスの教え子が弁論術を悪用しても
彼は責任を問われないしあくまで習った
人間の自己責任であるというわけですこの
ように堂々と言われると確かにその通りか
もしれないと思わず納得してしまいそうに
なるのですがソクラテスはいたって冷静
ですむしろ彼はゴルギアスの4強の中に
ある重大な欠陥に気づいておりすでに勝負
がついていることを知っていますそこで彼
はこのまま議論を続けるべきかそれとも
打ち切るべきかと投げかけ相手に撤退の
チャンスを与えますしかしゴルギアスは相
変わらず自信満々でありそのまま議論を
継続することに合意
そして2人の戦いはいよいよ最終局面に
入っていきますでは続きを見ていき
ましょうさあソクラテス君議論を続けよう
じゃないかでは君の方から何でも好きな
質問をしてくれたまえゴルギアスさよくお
聞きくださいあなたはお話の中でこう言っ
ていました弁論家は医者などの専門家より
も説得力を持つことができるとああたしか
に行ったよ大衆の前でならできる大衆の前
でならというのはその物事について何も
知らない人の前でならという意味で間違い
ありません君の言う通りだつまり弁論家と
は専門的な知識を持っていなくてもただ
説得のための甘い工夫を見つけ何も知ら
ない一般大衆に丸で専門家よりも詳細に
物事を知っているかのように思わせること
ができればそれでいいということでしょう
かそうだよそくらですくんこれほど楽な
仕事があるだろうか
この弁論術さえ学んでおけば専門家にも
引けを取らないのだからねよく分かりまし
たゴルギアスさでは弁論家の立場に関する
質問をさせてください弁論家とは何が
正しくて何が正しくないのかあるいは何が
立派で何が立派でないのかといったことに
ついて知っているのでしょうかそれとも
知らないのに無知な大衆の前で知っている
かのように振る舞うているだけなの
でしょうかまたあなたの元で弁論術の指導
を受けている生徒たちは何が正しくて何が
間違っているのかを学ぶことはないの
でしょうか私の下で弁論月の指導を受けれ
ば当然何が正しくて何が間違っているのか
を学ぶことになるだろうなるほどそれは
良い音を聞きましただとすればあなたが
育てた弁論家は必ず正しいことと間違って
いることをわきまえている人ということに
なります建築を学んだ人が建築家になる
ように演奏を学んだ人が演奏家になるよう
に正しいことを学んだ人が正しい人になる
このような理屈でよろしいですねーああ
確かにその通りだ
そうなりますと必然的に弁論家は正しい人
であり正しい人であるがゆえに正しいこと
をするのを望むようになるはずですという
ことは決して弁論家は不正もすることを
望まないでしょう君の言うとおり弁論家は
正しいことを望むのであって不正をする
ことなんて望まないようゴルギアスさ
ところで覚えておられますかあなたは少し
前にこうおっしゃっていた教師が何らかの
技術について正しいやり方を教えたのに
生徒がそれを守らずその技術を不正に使っ
たとすればそれは技術自体が悪いわけでも
ましてや教師が悪いわけでもないむしろは
いいのは不正をした生徒なのだとそれに
あなたはこうも言っていた弁論術は正しい
ことと不正なことについての言論なのだと
だから私はてっきり弁論家とは決して不正
とは縁がない職業だと思っていたのです
ところがあなたは弁論家が弁論術を不正に
使うこともあり得ること自分の言葉で認め
てしまったのですはいここで留めますこの
ようにゴルギアスは自分の吐き出した言葉
と主張との整合性が取れなくなり
あっけなくソクラテスに論破されてしまい
ます弁論術とそれを使いこなせる自分への
過度な信頼が招いた皮肉な結末と言えます
しかしこの後ゴルギアスの弟子である
ポロスという弁論家が登場し新たな論的と
してソクラテスの前に立ちはだかります彼
は先ほどの敗因をソクラテスの誘導尋問に
よる混乱であると断定し勝負の結果を素直
に受け入れようとしません果たしてポロス
は師匠の敵を討ち汚名を返上することが
できるのでしょうかさあというわけで白熱
の第二サン不正は最大の悪であるに進んで
行きたいと思いますでは行きましょうそれ
ではまず我々の議論における争点を明らか
にしよう不正をすることこそ数ある悪の中
でも最大の悪であり不正をするような人間
は幸福になる言えないこれが私の意見で
ある一方不正をしても罰せられなければ
幸福になり得るこれがポロすくむ君の意見
だでは議論を進めよ私は不正を犯して罰せ
られない人間は最も哀れだが罰せられるの
ならその哀れさが少し軽減されると思うの
だがこの天立ついてポロス君がどう思って
いるのかを聞かせてほしいそグラデさあ
いいですか独裁者になろうと企てていた
ものが不正を働き逮捕されありとあらゆる
拷問を受けたとしましょうさなり自分が
酷い目に遭うだけではなく妻や子どもも
同じ目に遭うのを見せつけられたとします
あなたの理屈だと陰謀が発覚せず独裁者に
なれることよりも酷い拷問を受けることの
ほうが幸せだということになりませんか
八角さえしなければその人物はその国の
支配者となり自分の望むことは何でも
かなり誰からも羨ましがられる幸福な人間
になれるのですどうでしょうそくらです
あなたを論破することはそう難しいことで
はありませんでおやおやポロスくん君は
育ちがいいようで相手の恐怖心を煽って
議論を有利に進めようとしているのだろう
だがそんな子細工は私には通用しないし
到底論パスタなどとは言えないものださて
君は先ほど独裁者になる陰謀も不正に企て
た人間の話をしバレなければ幸せだと言っ
ただが私に言わせれば不正がバレた人間等
不正がバレなかったんにんぐどちらが幸福
なのかという発想自体がナンセンスなのだ
なぜだかわかるかポロスク不正がバレよう
がバレ枚が悪いことには何ら変わりはなく
結局どちらも哀れだからでやむしろ発覚を
免れて独裁者になってしまうことの方が私
はよっぽど哀れな人間だと思うんだはい心
食べます不整合化したとしてもお金やけ力
さえ手に入れば人は幸福になれると考える
ポロス一方不正こそが最大の悪であり不正
が発覚して裁かれる人間より丸がれて
生きる人間の方がよっぽど哀れだと考える
そくらです今のところ両者の意見は
かみ合わず議論は平行線をたどっています
さてここでの注目ポイントとはソクラテス
が不正を最大の開くとして批判しているの
は道徳的な理由からではないというたん
ですつまり彼は不正をすると結局自分に害
が及ぶだけなのでやめたほうがいいと言っ
ているだけなのです
ちょっと意味がわかりにくいですがこの
主張を理解するにはプッシュ型という概念
authorておく必要がありますさあ
こちらをご覧くださいプッシュ型というの
は古代ギリシャの言葉で魂を意味する言葉
になりますソクラテスによれば魂には良い
状態と悪い状態がありどれだけ健康と三女
ように恵まれていても魂が悪い状態だと
それらを正しく使うことができないため人
は幸福にはなれないと言います逆に魂が
良い状態の人は健康な体や潤沢な資金影響
力などを使って人を助けたり喜ばせたり
することができるので結果として食べ員に
も自分にも幸福がもたらされるというのが
彼の思想になりますところがポロスや当時
のアテナイの弁論家たちは魂について何も
気にかけず言葉巧みに大衆を煽りお金を
稼ぐことや自分の人気を獲得すること
ばかりに執着していましたそうした中
ソクラテスは健康と3名誉ばかりに関心を
向けるのではなくなによりもまず自分の魂
を磨かないと幸せになれないと訴えそれを
プッシュ型の配慮という言葉によって表現
したのですそのため彼にとって不正が発覚
して裁かれることは決して悪いことでは
ありませんでした健康を害すれ歯医者の
もとにで治療を受けるように不正をして魂
をがいすれば裁判官のところに行き正当な
裁きを受け魂を良い状態に矯正してもらっ
たほうがむしろ本人にとって良いことだと
考えていたのですその上で彼は弁論術と
いうものは部制を弁護するための手段に
すぎないと1頭良ダンするのですがこれに
対しポロスは何も言葉が出てこなくなり第
二幕終了となりますすると今度は2人の
議論を聞きながらうずうずしていたは型
政治家の仮クレスが最後のロン敵として
登場します彼はソクラテスと対照的な
キャラクターで過激な権力思想を掲げる
海楽し汽車として描かれていますそして第
3幕では正反対の思想を持つ業者が衝突し
激しい舌戦が展開されていくことになり
ますさあという理由で中国のファイル
ラウンド優れた人間とは何かに進んで行き
たいと思いますでは行きましょう
仮クレス君キビの考える優れた人間とは
どんなに人間なのかを教えてもらえないか
優れた人間とは賢い人間のことです賢い者
がを取ったものを支配するそれが自然の
正義というものでしょうちょっと待って
くれ金くれ空くん君を言っていることが
よく理解できない例えば今目の前に
たくさんの食べ物や飲み物が置かれている
としまだこれらは特定の誰かのものでも
なくみんなのものだと仮定する
もしその中に賢い判断ができる人間がいた
としたらそこにある食糧人より多く取る
べきなのだろうかむしろ彼がすべきはその
賢さを生かしすべての食料を的整理配分
することではないだのか全く息等です
新たの話は実にくだらない私は食べ物や
飲み物の話をしてるんじゃありません国の
問題について賢い判断ができるものの話を
しているんです私の言っている優れた人間
と賢いだけでなく勇気もありさらに思った
ことは何でもなし溶けてしまうちからと
決してくじけない強い心をボっているん
ですかリクレス9優秀な君に一つお願いし
たいことがある自分が口にした優れた人間
の定義をコロコロと変えるのをやめて
もらえないか賢い人間と規定したかと思え
ば今度は勇気があるだの心が強いだろうべ
つの規定を持ち出す始末だもういい加減
ハッキリしてくれたまえ君を考える優れた
人間とはどんな人間なのかさっきから言っ
てるでしょうソクラテスさ優れたリン軒と
は国の問題について賢い判断ができる勇気
ある人間のことですそういうものこそ厨人
を支配しより多くの物を所有する資格が
あるのですなるほど
では優れた人間というのは他人を支配する
だけでよく自分自身のことは支配しなくて
良いのだろうかつまり節度があり自分で
自分に打ち勝って自分の中のかイラクや
欲望を支配する必要があるのかないのか
この点について君の意見を聞かせてほしい
そこらでさああなたは本当に面白い人だ
雪道を重んじるなんて頭の悪い人の考えだ
と思いませんかだってそうでしょ何かの
奴隷である人間がどうして幸せになれると
いうのですかはっきり言いましょういい
ですか正しく生きようとするもの自分の
欲望をできるだけ大きくし最大限に披露
開花させそれを満たしてやらねばなりませ
ん欲望を我慢するなどもってのほかなの
ですところが大衆たちはそういう恵まれた
人間音で旅ひらんし自分の無能さを
覆い隠そうとするのです結局自分たちが鍵
楽で満ち足りることができないものだから
節度が大事正義が大事だと言うんです
つまり贅沢をして放埒に振る舞い何にも
束縛されないことそれこそ得であり人間の
幸せなのです仮クレスくんまったく君を
話しぶりときたら本当に堂々としていて
見事なものだ他の人なら思っていても口に
しないようなことを何一つ包み隠さずやる
のだからではそんな君に一つだけお願いし
たいことがあるこれから何があったとして
もその勢いを弱めないで欲しいのだでは私
からの質問に答えてくれたまえ
入っここで留めますさあではこちらをご覧
ください今を示ししているのはソクラテス
とかリプレスの思想某一覧でまとめたもの
ですソクラテスは魂に配慮しとくを磨き
そしてよく生きるべきだと訴え一方仮
プレスは健康財産名誉の獲得を目指し海楽
を追求するべきだと主張しており両者は正
反対の思想を持っていることが分かるかと
思いますこういった対立構造は作者である
プラトンが当時の社会に蔓延していた権力
馳走を批判するため意図的に設計したもの
と言われていますつまり強いものが自分の
かイラクのために弱いものを支配し搾取し
ても良いという思想を打ち砕く狙いがあっ
たのですこの後両者はどちらも譲らず一進
一退の攻防が繰り広げられるのですが仮
プレスのとある一ことによって新たな展開
を迎えますそれは偕楽こそが善であり
苦しみこそが悪であるという主張です図に
すると次のようになりますまず見て
いただきたいのは一番上の善と悪の関係
です言うまでもなく前とワークは真逆の
概念でありそれらは同時に成立することは
ありません例えば善人であると同時に悪人
であるとか幸福であると同時に不幸である
ということが論理的にありえないように
真逆の概念同士が同時に成立することは
ないという理屈ですまた借りプレスによれ
ば会話前であり口は開くであるため両社は
=によって6結ばれますとなりますと書い
とくも前とワークと同じように正反対の
関係になり同時には成立しえないという
ことになるわけですところが冷静になって
考えてみますと海楽と苦しみが同時に成立
することは実際にはよくあります例えば喉
が渇いて水を飲んでいいうとき私たちは喉
が渇いているという苦しみと水を得ると
言うかイラクを同時に体験することになり
ますまた山登りをして次に山頂に到達した
時もマラソンでゴールテープを切った時も
肉体的な苦しみと精神的な快樂が同時に
発生しますこのような理屈からソクラテス
は苦しみ自体を悪いこと不幸なことだと
決めつけたり心良いと感じる物事全てよ
良いこと幸福なことだと思い込むのは
間違っていると主張しついに狩りクレスの
快樂主義を退けますさらにその後彼の批判
の矛先は当時の社会を動かしていた政治家
たちに向けられ次のように持論が展開され
ていきます仮クレス区もし誰かがこんな
質問をしたら君は何て答えるだろう
これまであなたは誰かを優れた人間にした
ことはありますか以前はろくでもない人間
で不正をはたらき放埒で愚かだったのに彼
リフレッシュさんのおかげで立派な人間に
生まれ変わったという人はいるのですか
なぜ私がこんなことを聞いたかといえば君
との議論に勝ちたいからではないただ
どんな方法によって政治活動がなされる
べきなのかを知りたいだけなのだ私が思う
人制ページにおいて配慮すべきことは市民
をできるだけ良いものにするそれ以外に
ないのではないかつまり欲望の言いなりに
なるのではなく市民たちの欲望のベクトル
を正しい向きに変えてあげることそれこそ
が政治家のなすべき唯一の仕事だと思うの
であるはい心と思いますソクラテスは
クリア市民たちを良い方向へと導くことが
政治家の仕事であると考えていしたところ
が実態はどうだったかと言えば多くの政治
家たちは民衆を支配することで自分の欲望
を満たそうとしたり不正が発覚しないよう
にごまかしたりしそのための道具として
弁論術を使っていたのですまたそんな腐敗
した民主政治によってアテナイは衰退して
いくわけですがプラトンにとって何より
ショックが大きかったのは最も敬愛してい
たソクラテスが不当な裁判にかけられ処刑
されてしまったことですこの時プラトンが
どれだけ憤り失望したのかそれは作中り
おけるソクラテスの次のセリフによく表れ
ていますもしいつの日か私が裁判にかけ
られ危険にさらされるようなことがあれば
そのとき私を法廷に引き出すのはろくでも
ない人間である
なぜなら優れた人間が不正をしていない
人間も法廷に引き出すなんてことはない
からだ私は本当の意味で政治に関わる数
少ない人間の一人であることを信じている
もし弁論術を持たないがゆえに処刑された
としても私は誰だやすやすと死に絶えてみ
てるだろうはいここで留めます本当の意味
で政治に関わる数少ない人間の一人である
とありましたが要するにソクラテスにとっ
て本当の政治とは哲学的な対話を通して
人々の魂を良い状態に導きと黒ある人間に
することだったわけですそして彼は予言
通り裁判にかけられその場で死刑判決を
受け多くの弟子たちに見守られながら
毒杯を仰いでなくなりますその際彼らは市
に対して恐怖する様子を全く見せなかった
といいますなぜなら本当に恐れるべきは嘘
や不正によって魂が汚れた状態でアドよう
に神から直接さばきを受けることであり魂
に配慮しよく生きていれば仕分けして
恐れるものではないと考えていたからです
そしてプラトンはその偉大だしに立ち会っ
たことでソクラテスの哲学こそ理想の政治
を実現するために必要なものだと確信し
哲学の道に進むことになるのです本作には
ソクラテスの思想を決して途絶えさせては
ならないというそんなプラトンの強い覚悟
を垣間見ることができます今回の動画で
興味を持ってくださった方はぜひ実際に手
にとってじっくりと選んで頂ければ幸い
ですはいというわけでゴルギアス
以上でございますいかがでしたでしょうか
ソクラテスの弁明につながるプラトンの
初期対話篇の名作楽しんでいただけた
でしょうか関連動画や他の対話篇のリンク
も動画概要欄に貼っておきますのでよかっ
たらチェックしてみてくださいこの動画が
面白かった参考になったという方は高評価
コメントなど頂けますと嬉しいですまた
チャンネル登録もよろしくお願い致します
ではまた次の動画でお会いしましょう
ありがとうございました
[音楽]