はいどうもアバ太郎です本日は
オーストリアの真理学者アドラーの人生の
意味の心理学を紹介いたしますどんな作品
かと言いますとこれまで生きてきた過去や
今目の前にある現実に対する見方を変え
幸福な人生へと導いてくれる世界的名著
ですアドラー心理学に興味のある方は
もちろんのこと
劣等感に苛まれ自分のことを愛せない方
つらかった過去の出来事を今でも引きずっ
ている方
対人関係に苦手意識を持っている方に
ぜひ手に取っていただきたい一冊です
アドラーといえば黒いとユングと並び称さ
れる
三大心理学者の一人で
個人心理学と呼ばれる
新たな心理学を創設したことで知られてい
ますまた彼の思想をまとめた
嫌われる勇気は
世界累計500万部長という驚異的な発行
部数を誇り今なお多くの人に愛され続けて
います
本書は青年と鉄人とのドラマチックな対話
によって進んでいくいという自己啓発書で
あるのに対しこの人生の意味の心理学は
アドラー自身の言葉がそのまま収められた
個人心理学の入門書でありまた彼の思想を
知る上で避けては通れない代表作になり
ますアドラー心理学は時代を一世紀先駆け
ているとも言われており理解することも
実践することも大変難しいものですが今回
の動画ではそのエッセンスが少しでも
伝わるよう内容をかみ砕いて
わかりやすく進めていきたいと思います
それでは参りましょうアルフレッド
アドラー人生の意味の心理学さあまずは
この動画の全体像からを示しいたします
初めに背景知識としてアルフレッド
アドラーについて簡単に紹介しその後本書
の内容を
過去に縛られない思考方法
頑張るほど辛くなる
誤った努力について
対人関係に踏み込む勇気という3つの
テーマに沿って進めていきその後一つお
知らせを挟んで動画を終えたいと思います
先にお伝えしておきますと来月約2年ぶり
に新刊が出る予定でございます今回は
どんな内容の本なのかどうぞ楽しみにして
いてくださいさあでは本題に戻りまして
早速背景知識から見ていきましょう
アルフレッドアドラー
彼は1870年
ウィーン近郊のルドルフスハイブで
ユダヤ人家庭の第二子として誕生しました
アドラーは明るい性格の持ち主で
誰とでも仲良くなれるタイプの子供だった
と言いますしかしある日のことをくる病と
呼ばれる骨の病気が発症しなんと体の自由
が効かなくなってしまいます
他の兄弟たちが外で自由に遊んでいるのに
なぜ自分だけが同じように動けないのか
アドラーはそんな不自由で情けない自分に
対し
強い劣等感を抱くようになっていきました
そんな中3歳年下であった弟がジフテリア
で亡くなりさらには自分自身も
肺炎で命を落としかけたりするなど
様々な人生の試練が
彼の幼い肉体とよりも襲いましたこういっ
た幼少期の経験によってアドラーは医療に
関心を持ち始めやがて意志を志すように
なります
1895年
ウィーン大学医学部を卒業したアドラーは
最初は眼科医として働きその後は
貧困層が住む地域に診療所を開いて
内海として患者の治療にあたりました
診療所の近くには遊園地があったためそこ
で働く空中ブランコ乗りなどの軽業雑誌や
大道芸人など
自らの身体能力で
生計を立てている人も多かったと言います
その中には
幼少期には体が弱かったのにそれを並外れ
た努力によって克服し逆にその弱かった
部分を強くしたり
生かしたりしている人も少なくありません
でしたこうした経験を通して彼は身体的な
ハンディキャップが
必ずしも本人に
劣等感を与えるわけではないと
確信するようになっていたのですそんな
内海として働いていたアドラーです一体
なぜ精神医学の世界に
足を踏み入れることになったのでしょうか
それは
精神分析学の創始者ジークムントフロイト
が1900年に出版した
夢判断という本がきっかけと言われてい
ますこの作品は
当時賛否が分かれたのですがアドラーは
フロイトを擁護する文章を新聞社に送り
さらにその事実を知ったフロイトが
アドラーを自分の研究グループが主催する
セミナーに誘ったことで2人は交流する
ようになっていきましたこのグループは
後にウィーン精神分析学会やと発展し
1910年にアドラーはその会長に抜擢さ
れますしかしアドラーとフロイトは
互いに尊敬し合う間柄だったのですが
やがて学説上の違いや
宗教的な理由によって
徐々に2人の間には溝が生まれ1911年
アドラーは
ウィーン精神分析学会を脱退その後
自由
新分析協会という新たなグループを設立し
ましたまた彼はフロイトの弟子と呼ばれる
ことを非常に嫌っておりそれを誰かに言わ
れるたびに
怒りをあらわにしたと伝えられています
アドラーにとって人間関係とはどちらが上
とか下といった
縦の関係ではなくいかなる時も対等な横の
関係だったのです
1914年
第一次世界大戦が勃発すると
当時44歳であったアドラーは徴兵こそ
免れますが
軍医として参戦大勢の負傷者や
戦場で心を病んだ兵士たちの治療を行い
ましたそれによって彼は
後にアドラー心理学のキーコンセプトと
なるある思想に到達することになります
それが
共同体感覚
共同体感覚とは人間は皆互いを支え合う
仲間であるという感覚のことを言います
精神科医のフロイトは人間には破壊的な
本能がありそれが戦争の引き金になって
いる
主張したのですがこれに対しアドラーは
心身ともに傷ついた兵士たちと対話をする
中で
彼らが破壊的な本能から相手を攻撃したの
ではないと確信しますつまり
本来仲間であるべき人たちを
攻撃したくなかったのにそうせざるを得
ない極限状態に追い込まれその結果兵士
たちはこんなにも傷つきこんなにも苦しん
でいるのだと考えたのです
戦争が終わると
オーストリアは荒れ果て貧困や青少年の
精神疾患など
多くの社会問題が発生していましたそうし
たらかアドラーは教育に力を入れることを
決め
多くの自動相談所を設立しましたそこでは
悩みを持つ患者の治療だけではなく
学校の教師や医師などの専門職を訓練する
場として
公開カウンセリングなどが行われていまし
たこういった地道な努力によってアドラー
心理学の認知度が
世界中で高まっていくと彼は講演活動を
積極的に行い
活動拠点をア
下に移しますそして1932年ロング
アイランド医科大学の教授に就任すると
ちょうどその年に
代表作人生の意味の真理学をアメリカで
出版することになるのです
本書はアドラー心理学の入門書として知ら
れており
学校教育
家族
結婚などテーマが多岐にわたっていますが
今回の動画ではアドラー心理学のキー
ワードと絡めながら
ポイントを絞って解説をしていきたいと
思いますさあというわけで背景知識は以上
になりますここまでよろしいでしょうか
それではいよいよ本書の内容に入って
まいります1つ目のテーマは
過去に縛られない思考法ですではいき
ましょう人間は
意味の領域に生きているつまり現実をそれ
自体として体験するのではなく何か解釈さ
れたものとして体験するのであるなるほど
人間は意味の領域に生きているとありまし
たつまり誰もが皆自分が生きている世界に
自分なりの
意味を与えながら生きているというわけ
です
例えばアドラーはもともと明るい性格で
いつも友人や
仲間に囲まれながら少年時代を過ごしてい
ましたこのような現体験を持っていた彼は
人間同士は当然結びつき協力し合うものな
のだという感覚を獲得し
世界をそのように意味づけていたのです
しかし
彼と全く同じような経験をすれば
誰もが同じような意味づけをするかといえ
ばそうではありません人間は協力しあって
いるように見えても
実はただのライバル関係にあるためこの
世界は結局生存競争なんだとそのように
解釈する人もいるはずですつまりどんな
現実を経験するかではなくその現実をどう
意味付けるかによって
世界の見え方は
全く違ったものになるというわけですさあ
それを踏まえた上でアドラーの言葉の続き
を聞いてみましょうもし誰かに人生の意味
は何かと尋ねてもそのはおそらく答える
ことができないだろう大抵はそんな質問の
ことで
頭を悩ますことはないかはっきりと
答えようとはしないなぜ生きるのか
生きることの意味は何かこんな問いが発せ
られるのは
決まって何かにつまずいた時だ何もかも
うまくいって難しい問題にぶつかってい
なければそんなことを誰も口にしない
だろう人生に与えられる意味は人間の数と
同じだけある
従って絶対的な正解もなければどんな意味
も
絶対に間違っているとは言えないのである
はいここだと思います人生に与えられる
意味は人間の数と同じだけあり
絶対的な正解も
間違いもないとありましたつまり人は皆
自分の職業
性別
育った環境などの影響を受けながら
自分が見たいように世界を見ておりそこに
は正解も不正解もないというわけですまた
アドラーは
自分がこれまで経験出てきた過去に対して
どんな意味を与えるかによって人は自らの
性を決定していると考えました
例えば幼少期に両親の離婚を経験した
Aさんという人がいるとします
彼女はその出来事が心の傷となりどうせ私
は
恋愛も結婚もできない人間なんだと
ふさぎ込むようになってしまいましたこの
場合Aさんは両親が離婚したという原因に
よって
自分の生き方が決定されてしまったとその
ように結論付けているわけですが
果たしてその考えは
正しいものなのでしょうか
世の中には
両親が離婚をした家庭で育ってもその経験
を生かしより良い恋愛や結婚生活を模索し
たり
実現したりしている方はたくさん
いらっしゃいますこういった過去に起こっ
たある出来事によって
現在が規定されているという考え方のこと
を
原因論というのですがアドラーはそれを
否定し
目的論という考え方を提唱しました
目的論とは簡単に言えば人には何らかの
目的がありその結果今の状況が作り出され
ているという考え方のことを言います
例えば先ほどのAさんの例であれば
本当は恋愛も結婚も興味があるけれどそれ
で失敗して
心に傷を負いたくないという目的を達成
するため
両親の離婚という原因を
後付けしている可能性があるのです
他にも例を挙げますと
例えば
職場でなかなか思うような評価が得られ
ないBさんという人がその原因のすべてを
上司や会社のせいにしていたとしますこの
場合もしかしたらBさんは
仕事ができない自分を認めたくないといっ
た目的を叶えるために
ダメな会社
ダメな上司という原因を
自分の頭の中で作り出しているのかもしれ
ませんこのように人は
自分自身を正当化するための原因をいくら
でも作り出すことができるためアドラー
心理学では何よりも
目的に注目します
自分が本当に望んでいるものとは何なのか
心の底から成し遂げたい目的とは何なのか
このように目的にフォーカスするとそれを
達成するために今すぐしなければならない
ことあるいは今の自分ができる最大限の
ことなど
様々な手段が見えてきますまた目的と手段
さえ分かれば人生の道筋も明確になるため
自分が経験してきた
過去の出来事に対してもあれはきっとこう
いう意味があったのだと
解釈の仕方が変わりその結果今生きている
現実の見え方も変わってくるというわけ
です
ちなみに最近では
すべては遺伝で決まる人生は環境次第で
あるといったいわゆる決定論が流行ってい
ますがこれは目的ではなく原因の方に
フォーカスする考え方になります
決定論というのは
自己責任の呪縛から逃れられるため
万人受けしやすいと言われているのですが
アドラーはこの考え方を容赦なく退けます
なぜなら今のあなたは何も悪くありません
すべては遺伝すべては環境のせいなのです
と結論付けても何も状況が改善しない上に
相手の希望を奪い更なる苦しみを与える
可能性があるからですそこでアドラーは
個々人が自分の目的にあった課題と
向き合いその課題に対して真摯に取り組み
一歩でも前進することを勧めたのです
彼によれば人生における課題は
仕事こういう
愛と大きく3つありアドラーはそれらの
課題に適切に対処することが
幸福な性の獲得に必要だと考えましたこれ
ら3つの課題に共通しているものそれは
他社の存在ですつまり私たち人間は
仕事の同僚上司
友人
恋人
家族こういった他者との関わりの中で
生じる
様々な悩みに向き合いそれを乗り越え
ながら生きていく存在であるというそして
人間の数ある悩みの中でアドラーが本書で
中心的に論じているのは
ズバリ劣等感です
自分はなんてダメな人間なんだ
自分より優れた人を見るとイライラして
くるこういった誰もが経験する劣等感に
関してアドラーは一体どんなアドバイスを
与えてくれるのでしょうかさあというわけ
で2つ目のテーマ頑張るほど辛くなる
誤った努力についてに進んでいきたいと
思いますでは行きましょう
列島コンプレックスそれは個人心理学者の
最も重要な発見の一つであるしかし私は
それが十分な理解をされたり
正しい仕方で用いられたりしているとは
思えないのだ
劣等感に苦しんでいる人に対し何ら解決策
を示さずあなたは劣等感に苦しんでいると
指摘しても
余計に相手を苦しめるだけである大切なの
はその人の無能感をよく認識しそして
勇気が9時かられた
さらにその点で勇気づけなければならない
のであるはい心留めます劣等感を持って
いる人に対しては
勇気がくじかれたタイミングで
勇気づけを行うとありました
勇気づけとはアドラー心理学の理論の一つ
で自分自身や他者に対して
困難を克服するための活力を与えることを
言いますここで注意しなければならないの
は
勇気づけとはただ単に相手を褒めるという
ことではないという点です
褒めるというのは上の立場にいる人が
下の立場にいる人に対して
評価を下す行為であるためどんなに良かれ
と思って褒めたとしてもこの人は私のこと
を下に見ているんじゃないかとかえって
相手の心を傷つける可能性があるのです
また褒めるという行為は
相手が100点も取ったとかいい営業成績
を取ったとか
自分が求める何らかの期待を満たしたこと
による行為でありいわば条件付きのご褒美
のようなものですそのため人によっては
以前は褒めてくれたのに最近では全然褒め
られないだから今の私はダメな人間なんだ
と余計に落ち込ませてしまうケースも
少なくありませんこれに対し勇気づけとは
相手の存在を丸ごと受け入れ無条件の経緯
を払う行為になりますそのため
相手が絶好調の時だけではなく
調子が悪い時にも行うことができるという
メリットがあります
例えば私が自分の夢に挑戦してみようと
思えたのはあなたという存在がいたからだ
と
率直に感謝の気持ちを伝えたりあるいは
あなたがあの時してくれたあの行動が私は
とても嬉しかったし
感動したと
純粋な喜びを表現したりすることで
相手の意欲をかき立て
自立を促すことができると言われています
このようにアドラーは勇気づけについて
強調した後
劣等感を持っている人の特徴について
次のように語り始めます
他の人よりも優れた人物であるかのように
振る舞う全ての人間の背後には
本当のことを悟られまいと
特別な努力を要する劣等感を疑うことが
できるそれはまるで背の低い人が
自分を大きく見せるためにつま先で歩いて
いるようなものである
子供同士が
互いの背丈比べをしているとき
自分の方が身長が低いと恐れている子供は
体を固くし
背伸びをし実際よりも大きく見せようと
努力するだろうもしこういった子供に対し
君は背が低いと思っているのかと指摘して
も
彼はきっとその事実を認めようとはしない
つまり
本当に強い劣等感を持った人の特徴という
のは
従順で静かで
控えめで目立たないタイプの人ではなく
むしろその逆なのであるなるほど
要するに本当に強い劣等感を持っている人
はおとなしくじっとしているようなタイプ
ではなくむしろ人よりも前に出たがったり
人よりも上に立とうとしたり積極的に注目
を浴びようとするがあるというわけです
引け目を感じているのなら物静かでもいい
はずなのになぜ人はあえてそういった行動
に出るのかまたその行動は
本人にどんな結果をもたらすのかさあでは
続きを見ていきましょう
我々は皆ある程度は劣等感を持っている
しかしその劣等感を長く持ち続けることに
我慢できる人間はいないだろう
誰もがその劣等感を処理したいという
衝動に迫られるのである
例えば今ここに
努力をしてもどうせ状況なんて変わらない
と
塞ぎ込んでいる人がいたとするおそらく
そんな人物ですら自分が抱える劣等感に
耐えることができずそれを取り除こうと何
らかの行動をし始めるだろうしかし残念
ながらその試みが彼を前進させることは
ないなぜなら彼は
目の前に横たわる問題を乗り越えようと
するのではなく
周りの人よりも自分は優れているのだ
きっとそうに違いないのだと自らを説得
しようと試みるからであるもちろんそんな
ことをしても状況が変わるわけではない
むしろ彼の劣等感はより一層強まり
サラリー問題は大きくまた複雑なものと
なり
彼自身のみに重くのしかかることになる
だろうどれだけ自分を欺き続けたとしても
劣等感が消滅することはない
列島コンプレックスは
常にストレスを作り出し
常に優越コンプレックスへと向かわせるの
であるはいここのためます
劣等感とは自分は
劣っているのだと主観的に思うことであり
誰もが多かれ少なかれ持っているものです
とただ問題なのはその劣等感の処理の仕方
であり
多くの人は
劣等コンプレックスや
優越コンプレックスに向かってしまうと
いうお話でした
列島コンプレックスというのは
簡単に言えば
劣等感を言い訳にして人生の課題から
逃げることを言います
例は私は学歴のせいでどんなに努力しても
一生年収が上がらないとか私は家庭環境の
せいでどんなに努力しても一生人を愛せ
ないし信じることもできないというように
劣等感がマイナスの方向に働くような
イメージです
本来であれば
自分の劣等感をバネにして人生を良い方向
に切り開いていきたいところですが
多くの人にとってそれは簡単なことでは
ありませんなぜなら
自分の劣等感と向き合うには勇気がいます
しまた課題を解決するには
膨大な時間と労力が必要だからですそこで
劣等感の10月に耐えられない人はその
ストレスをもっと手軽に解消しようと思い
優越コンプレックスに向かうわけです
優越コンプレックスとは劣等
コンプレックスの一種で自分が優れた人間
であるからように見せかけることで
劣等感を解消しようとする態度のことを
言います
例えば自分の手柄を自慢したり
充実した仕事ぶり
生活などはアピールすることあるいは
自分が持っていて
相手が持っていない
経歴
収入
知識などでマウンティングすることなどが
挙げられますしかしアドラーによればこう
いった言動は
劣等コンプレックスがより悪化してしまう
不適切な努力だと強調しています大切なの
は
自分が今どんな劣等感を抱えまたそれが
なぜ作られたのかを自覚することそして
その劣等感を自分の目的
課題に沿った
正しい方向に向けて努力しわずからも前進
していくことなのですその上でアドラーは
劣等感が間違った方向ではなく
正しい方向に向けられるためのポイントに
ついて
次のように語ります
劣等感それ自体は異常ではない
むしろ劣等感があるからこそ人類は進歩
できたのだなぜこれほどまで科学が発達し
たのだろうそれは人類が
己のムチを知り自分の運命を変えたいこの
世界この宇宙をもっと知りさらに良いもの
にしたいそう願い努力してきたからである
では
優越性を求めるために
誤った方向に進んだ人
我々はどう援助したらよいのだろうまずは
優越性の追求は
誰にでもあることを認めることである
すべての人を動機づけ我々の文化に貢献し
てきたのはまさしく優越性の追求なのだ
しかし真に人生の課題と向き合いそれを
乗り越えられる
唯一の人の特徴は
他のすべての人を豊かにするという傾向を
見せる人
他の人にも利益が得られるように前進する
人であるはいここから止めますアドラーは
人間は皆今よりも優れた存在になりたいと
いう
普遍的な欲求を持っているとしそれを
優越性の追求と呼びましたこの欲求が
正しい方向に働けば
自分の理想に一歩近づくわけですが
間違った方向に向けば他社より優れた人間
であるかのような振る舞いにつながりその
結果より劣等感が強まってしまうという
わけですそこでアドラーは
優越性を正しく追求している人の特徴とし
て
自分以外の人を豊かにしたり
利益が得られるように行動することをあげ
ました
例えば
良い経歴高い収入
豊富な知識など
自分をよく見せるための
装飾品として手に入れようとするのでは
なく私は将来こういった活動で
世のため人のために役に立ちたいだから
それらがどうしても必要なのだというよう
に
他者貢献の意識を持ちその上で努力する
ことが大切なのですただそうは言っても
現実社会には自分のことだけで精一杯なん
だとか自分さえ良ければいいんだといった
考えの人も決して少なくないためこういっ
た考え方は
理想論のようにも思えます一体アドラーは
なぜ他社の存在をここまで重視していたの
でしょうかさあというわけで3つ目の
テーマ対人関係に踏み込む勇気に進みその
理由を確認していきたいと思いますでは
行きましょう人間は古くから
仲間同士で結びつく努力をしてきた原子
部族は一体感を得るために
共通のシンボルを持ち原子宗教では各
グループによって
トカゲ牛蛇といった象徴を崇拝しそれぞれ
が協力し合いながら暮らしていたのである
そして結びついた仲間同士で収穫について
話し合ったり
野生動物や
自然から身を守る方法について議論しあっ
たりしそうやって祭りが生まれたのである
また結婚は
グループ全体の利害が関わる営みとされた
すべての人が自分のパートナーを
社会が定めたルールに従って探さればなら
なかった今日でも愛と結婚が
単なる指摘な営みではなく人類全体の共通
の営みと捉えることが重要である
アイコンをコントロールするという入念な
円周は今日の我々の感覚からすると
おかしく思えるだろうしかしそこには人間
と人間が結びつき協力関係を強めるという
真の目的があるのだ
宗教は常に
汝の隣人を愛せと隣人愛の重要性を訴え
それを最も重要な義務として課してきた
このような背景からも人類がいかに仲間に
関心を持つことに重きを置き
努力してきたかがわかるだろうしかし
甘やかされた子供は凍たずねるなぜ私は
隣人を愛さなければならないのか私の隣人
は私を愛しているのだろうかこれは仲間と
の協力の訓練を描き自分自身にしか関心を
持っていない
真理の現れである人生において最大の困難
に遭い他社に最も大きな害を与えるものと
は何かそれは
仲間に関心を持っていない人であるはい
ここから溜めますなるほど
古くから人間は一人で生きてきたわけでは
なく
仲間と結びつく努力をし
互いに協力し合いながら生きてきた存在
ですとそのため
自分にばかり関心を向け
他人には興味がないという状態だと
生きづらくなってしまうので気をつけ
ましょうというお話でした
例えば会話をしていても意識が自分に向き
すぎて
相手の話の内容が頭に入ってこなかったり
他人と自分の能力や
持ち物を比較しては一喜一憂したりまた
それによって人間関係がギクシャクしたり
といった事例が挙げられますこういった
失敗体験を何度もすると人は他社への恐怖
心を強めもう傷つきたくないもう苦しみ
たくないと
余計に人を避けたくなるものですしかし
アドラーはそれでも対人関係に踏み込む
勇気を求めますなぜならどんなに現実逃避
をしても人は人間関係の悩みから逃れる
ことできずさらに言えば人間が生きる喜び
も
幸福も結局のところ人とのつながりの中で
しか得られないからです人間関係で苦しん
だことのある人にとってはなかなか
ハードルが高そうな提案ですがここで
思い出したいのが
テーマにで触れた
他社貢献というキーワードですつまり他者
は競争相手ではなく
仲間であるという感覚
すなわち共同体感覚を持った上で自分は
仲間に何かしらの貢献ができるはずだと
思えることそれが人と関わろうという勇気
を与えてくれるといいますいやいや私が人
に貢献できることは何もありません
むしろそれがないから困っているんです
もしかしたらそのように思われた方もいる
かもしれませんしかしアドラーが言って
いる他社貢献とは
収益や生産性を上げるとか
斬新なアイデアを提供するとか
特別なメリットをもたらすことだけでは
ないのですなぜなら人は
存在しているだけで
十分他者にすることが可能だからです
例えば
皆さんにとって今大切な人を想像してみて
ください
自分のご両親お子さん
親友どなたでも結構ですこの人たちが
大きな病気や
事故にも遭わず今この地球上で生きてくれ
ている
存在してくれているこの事実さえあれば
何か自分に特別なことをしてくれなくても
別に構わないしもう十分満足だと感じて
いる方は
決して少なくないと思いますつまりどれ
だけ年をとっても
障害を負っても能力が低くてもただ所属し
ているただ参加しているただ笑っていると
いうように
存在レベルで人は誰かを喜ばせたり
安心させたりすることができるのですこう
いった感覚を常に頭に入れておけば人は
自分には価値がないんだと
迷うことはなくなりまた他者に対しても
同じような気持ちで接することができる
ようになりその結果
対人関係に踏み込む勇気が湧いてくると
いうわけですさらにアドラーは人に関心を
持つことが自分自身の能力を高める上でも
重要であるとし次のように語りますどんな
ものであれ人間の能力が発達するのは
仲間の人間に関心を持つことによってだけ
である
話すことも
読むことも書くことも全て
他者との結びつきが前提となっている
だろうつまり言葉それ自体が
共同体感覚の産物なのであるなるほど
話すこと
読むこと
書くことこういったインプットと
アウトプットは人間の基本能力でありそれ
らは他者の存在なくして鍛えられないと
いうお話でした
確かに自分の伝えたい情報や
感情を伝えるためには大前提としてそれを
キャッチしてくれる相手が必要ですし
さらにその相手がどんな人なのかをよく
理解しておく必要がありますまた本を読む
にしてもそれを書いている人物がどんな
人生をたどりどんな主義思想を持ってるか
に関心をがなければ本当のメッセージを
読み取ることができませんつまり人が向上
心を持ってよりよく生きようとする上で
共同体感覚は必要不可欠な要素なのです
もちろん人と関わればその分様々な課題と
向き合うことになりますがアドラーはそれ
で良いのだと強調しますなぜなら人類の前
からあらゆる問題が消え去り
困難がなくなったら
逆に人生がつまらなくなるからです
愛すべき仲間との出会いや別れ強力な敵対
者との遭遇
過酷な試練とそれを乗り越えた結果手に
入れる報酬こういった不確実な要素こそが
人生を面白いドラマに仕立て上げてくれる
のですそう考えればどんな境遇もどんな
困難も決して悪いものじゃないと人生の
意味づけも変わってくるかもしれません
今回の内容が
同じ仲間である皆様にとって少しでも貢献
できるものとなれば幸いです
はいというわけで人生の意味の心理学以上
でございますいかがでしたでしょうか人生
の意味というテーマではおそらく
ヴィクトールフランクルの思想とも重なっ
たという方もいるかもしれませんが
彼はアドラーの教え子になります
ご興味のある方は
フランクルの代表作夜ときりの動画も是非
チェックしてみてくださいさあでは大変お
待たせしました最後に1点を知らせで
ございます今年2022年11月18日に
なんと約2年ぶりとなる新刊が発売され
ますタイトルはこちら人生を変える
哲学者の言葉366どんな作品かと言い
ますと
古今東西の哲学者や思想家たちの名言を
まとめさらにそれを実生活に落とし込める
ような解説や背景知識を加えたものになり
ます
古代ギリシャローマから中世近現代の哲学
また仏教
キリスト教法要思想そして心理学まで
普段YouTubeでは紹介しきれない
偉人たちの力強い言葉を
1年分かき集めました大きな壁にぶつかり
自信を失いそうになった時
仕事や勉強の
モチベーションを上げたいとき
職場や学校で嫌なことがあり今すぐ心を
整えたいときなど
様々な場面に応じて
偉人たちが声をかけてくれるそんな優しさ
に満ちた本を目指しました
先行きの見えないこれからの時代をより
よく生きる上だろう栄養ドリンクあるいは
常備薬としてぜひ皆様にご活用いただけ
たらと思っております400ページ以上と
いうとてもボリュームのある本になってい
ますが1日1ページからでもまたどこの
ページから開いても読めるようになって
おりさらにカラーもイラストも豊富で
とても高価な本に仕上がりました
発売日は今年2022年11月18日です
が
既にAmazonで予約も開始されており
ます
概要欄にリンクを貼っておきますので
是非チェックしてみてくださいこの動画が
面白かった参考になったという方は高評価
コメントなどいただけますと嬉しいです
またチャンネル登録もよろしくお願い
いたしますではまた次の動画でお会いし
ましょうありがとうございました