配当も阿波太郎です本日はフランスの哲学者
ブレーズパスカルのパンセについて紹介を致します
17世紀の終わりに発刊されて以来欧米においては聖書に次で広く読まれている作品で
あり人間は考える葦であるというあの名言が刻まれた
世界的名著になりますパスカルの数
くどい人間観察を特徴とする本書は哲学に感心を持っている方だけではなく人間関係に
悩んでいるから孤独の中で苦しんでいる方
自分の人生に対して満たされない気持ちを抱えている方にとっても大いに子参考
いただける一冊です
ただパンセはとても面白い作品ではあるのですが
内容
は難しくてそう簡単には読めないのですそれでいて焼酎下巻
解説補足すべて合わせますと1500ページを超す分量があります
さらに歴史宗教作品の成立背景など
予備知識を持った上で臨まないと全く歯が立たない
とても手ごわい作品などですそのため学校の授業な
ので名前を知る機会はあってもその中身まで丁寧な説明を受ける機会というのは
なかなか無いと思われますそこでこの動画では
パンセという作品を幅広い層の方に楽しんでいただけるよう
3つのテーマに沿って分かりやすく紹介をしていきたいと思いますひとつ目が人間最大
のアクト
92つ目が他社に認められたい心最後3つ目が不幸を生み出すものの正体です
もちろんご視聴にあたって難しい予備知識は一切入りません
いつも通り手ぶらで ok ですのでお茶でも飲みながらリラックスしてどうぞ最後
までお付き合いいただければと思います
それでは参りましょうブレーズパスカルパンセ
さあまずはこの
動画の全体像からお示しいたします初めにパンセの著者である
ブレーズパスカルとこの作品が誕生するに至った背景についてお話をいたします
パンセは前提知識がキモになりますのでいつもより時間をとって丁寧に進めていきます
その後に作品の内容を3つのテーマに沿ってお伝えし最後に人間はか
考える葦であるという名言に込められた意味について解説を加えて終わりたいと思い
ます
ではさっそく1つ目から見ていきましょうブレーズパスカル
彼は1623年フランス中部の山岳地帯にある
クレルモンという場所で生まれました父親は徴税官
母親は地元の裕福な商人の娘ということで経済
愛的には何不自由ない恵まれた家庭であったようです
ところが pa 本人はに際の時に重たい病気にかかったことが原因で虚弱体質になっ
てしまったり
さらに3歳の時には母親を亡くしてしまったリト
肉体的にも精神的にも決して楽ではない人生を歩んでいくことになりますそんな幼くし
て苦難を背負ってしまった pa に彼の父親が与えたものそれは自分の人生をかけた
教育でした
パスカルの父親は税金の専門家だったのですが
それと同時に物理や数学にも長けたアマチュアの科学者でもありました
そこで学校に行かせることなく自らが教師となりわが子に英才教育を施したのです
さらに友人の科学者や数学者を自宅に招いては日々議論を交わしていたため時折息子の
pa もその教養の深い大人たちの輪の中に
入っては私的な刺激を受けていましたその結果彼は神童と呼ばれるほどにその才能を
開花させ
わずか12歳にして三角形の内角の和が180度であることを自力で証明しさらに16
歳の時に円錐曲線シロンと呼ばれる数学の論文を発表します
学校の授業で習う pa の定理というのは
実は当時の彼が書いたこの論文の中に含まれているものになりますまた30歳の時には
圧力の伝わり方の法則
通称パスカルの原理を発見しますがこれによって pa の名前が後に圧力の値を示す
単位として採用されます
研究法で気圧の説明がされるとき何何 hpa という言葉を耳にしますがこれは彼の
名前にちなんだものになりますではそんな現代にまで影響を与え続けている天才科学者
パスカルは一体いつから何をきっかけに哲学に興味を持ち始めたのでしょうか
結論から言いますと28歳の時に父
楊家が他界したことが大きな要因の一つと言われています
パスカルにとって自分の父親は才能を花開かせてくれた恩人でありまた最大の理解者で
もありました
そういった唯一無二の存在を失ったことで彼は自分が今とてつもない孤独の中で生きて
いるのではないかと気づき強烈な不安感にを
問われたのです研究一筋で取り組んできて西川だしてきた
十分すぎるほどの自己実現も果たしてきたけれど
なぜこんなにも私の心は満たされないんだろう
なぜこんなにもこの世界は行きづらいんだろう
そうだ私の研究対象これまでの自然科学ではなく人間に変えてみたらどうだ
このように彼は大きな方向転換を決意し人間とは何か生きるとは何かといった根源的な
問いを追求する哲学という新たな道を切り開いていくことになるのです
では代表作であるパンセとはいったいどういう作品なのでしょうか
これは答えから先に申し上げてしまいますと混乱を招く可能性がありますのでまずは2
つのことを先に抑えていただきたいと思います
一つ目は何かと言いますとパスカルの宗教です先ほど見てきたように彼は数学と自然
科学の天才でした
しかし神という存在を強く信じている敬虔なキリスト教徒でもあったのです
ちなみに pa の父親も兄弟も家族全員皆が敬虔なクリスチャンです
親子揃って理数系ではあるのですか神という存在はそもそも理性で捉えられる存在では
なく心で感じるものという思想が彼らの中に
あったのですそしてもう一つが pa が生きた時代です
彼が活躍したのは17世紀のヨーロッパです
当時のヨーロッパといえばそうです科学革命です地動説を唱えたガリレオがりで
万有引力の法則を発見したアイザックニュートン
方法序説を表したルネデカルトこういった
近代科学の先駆けとなるスーパースターが大暴れをしているようあまさに大科学革命
時代などです
これによって何が起こったかと言えば人間の心の変化です
これまで当たり前のように信じてきた神という絶対的な存在に疑いの目を向け始め
進行という行為から人々の心が徐々に離れていったのです
ではそんな中敬虔なキリスト教徒であった pa はどうだったのでしょうか
キリスト教をして信仰を諦めたのかというともちろんそうではありません
それどころか神を信じ大人間たちキリスト教信仰の正当性を分からせてやる
たいという熱い思いが心の中で木得た切っていたのです
そして pa が32歳の時ついに彼の思想を決定づけるミラクルイベントが発生し
ます
それは165006/03/24パリにあるポールロワイアル修道院で起こりました
パスカルの命である10歳の少女マルグリット彼女は3年
以上涙嚢炎と呼ばれる目の病気を患っていました
目から喉にかけてひどい炎症を起こし失明どころか命すら落としかねないほど症状は
悪化していた取りますそんな中
キリストが処刑のときにカメラされていたいばらの一部分と信じられていた
整形に振れたことでなんとマルグリッドの類の応援がか
アンチしてしまったというのです嘘か真か実際のところはわかりませんがこれは後に
整形の奇跡と呼ばれ当時の宗教界を揺るがすほどの大事件となったそうです
パスカルは自分と血縁関係にあるめいっこに起こった奇跡にすさまじい衝撃を受けると
ともにその思想を確固たるものとします
そして自分の知性と全生命力をかけてキリスト教信仰の正当性を訴えるための作品を
かけ
理性が猛威を振るう時代にぶつけてやると一大決心をするのです
そんな執念を持って原稿を書き上げていった pa ですがなんと完成に至る前に39
歳という若さでなく
なってしまいますさぞかし無念であったと思われますが
唯一の救いは彼の施策がびっしり書き込まれた文章の断片だけは嫌いに残っていたの
です
そこで遺族たちが中心となってパスカルの意志が宿った文章のかけらをつなぎ合わせ
未完に終わった幻の著作に編集を施し
命を吹き込む
6ことに成功しますそれがこれから皆様と一緒に選んでいく
パンセという作品なのですちなみにパンセというのは
し高度化施策を意味するフランス語ですこの作品は前後の繋がりのない
断片的な文章の集合体なのですが pa の人間観察とキリスト教信仰にまつわる記述
というように大きく2
つに分けることが出来ますただこの動画では冒頭に申し上げましたように
前者に焦点を当て人間最大の悪徳
た者に認められたい心不幸を生み出すものの正体というヴィッツのテーマに沿って進め
てまいりたいと思います
はさっそく1つ目のテーマ人間最大の悪徳から見ていきましょう
自分しか愛さず自分しか尊敬しないことそれが自己愛の本質であり
ジガーの本質である偉大な人間でありたいが実際は取るに足りない
幸福な人間でありたいが実際は惨めである
愛と尊敬
の対象でありたいが実際は鍵をトップ別の対象である
こういった困惑した状況は人間の心の中にあるものを生み出すそれは最も防いで最も
罪深い情念だ
こういった状態に置かれた人間は自分自身を責め
自分の欠点を露わにする神事
頭に対して極度の憎しみを抱くそしてこの真実を握りつぶしてやりたいと願うのだ
しかし真実は真実でありそれが消えることもなければ他のものに置き換わったりする
こともない
そこで人間はその真実に対しどんな行動をとるかといえば自分と他人の知る限りにおい
て
それを破壊しようと試みつまり自分の決定を他人に知られないように必死で覆い隠そう
とするのだ
人間というのは自分の欠点を誰かに指摘されることを嫌うし
人に見破られてしまうのも耐えられない生き物だ
確かに欠点ばかりであることは悪いことだが
そのことを認められ態度はそれ以上に悪いことだ
なぜなら悪いことの上にさらに意図的なごまかしを加えているからだ
誰だって他人に騙されたら嫌な気持ちがするだろう
例えばあなたの知り合いで自分を本来の実力以上に見せかけ
より多くの尊敬を集めたいと願っている人がいたらどうだろう
それをただ
c 態度であると感じるだろうか少なくとも私はそうは思わない
それならば私たちが他人を騙し本来の自分よりも大きく店で評価を上げようとすること
は正しい態度ではないのだ
はいここで留めます人間にとって最大の悪徳は自己愛である
これが pa と出した結論ですでは
そもそも自己愛とは何なのでしょうかそれは自分だけを愛し
自分だけを尊敬しようとする態度のことですそして自己愛の中心にあるものそれが子が
なのだと言っているんです
つまり人間は誰しも地が思っている以上最大の悪徳である自己愛を抱えながら生きて
いるということに
ありますただ大事なのはここからですパスカルは別の断章で自我は憎むべきものである
と主張しているのです
自我は憎むべきものちょっと何が言いたいのかわかりにくいですね
彼の理屈によるとどうやら子がは二つの性質があるよう
一つが自分も全ての物事の中心にしようとする点です
要するに自我の働きによって自己中心的な考えや態度を取ってしまうというわけです
ただ神の存在を中心に考えている pa にとってこういった自己中心的な性質を持つ
子がはハッキリ言ってしまえば身
河野障害物でありあまり歓迎できるものではないのです
ですから彼は自我をそれ自体が不正なものであると海辺厳しい言葉で表現したわけです
そして自我のもう一つの性質は他人を従わせようとする点です
例えば誰かにマウンティングされてしまったらとても嫌な気持ちがすると
もいますつまり子がは他人に対して僕になろうとする
不快な性質を持つものだというわけです
このような理由から pa は子顔に食うべき対象として捉えていたのです
ただどうでしょう確かにそういった子がを丸出しにして人を不快にさせてしまう方も
いるかもしれませんが余計な自我を抑えて他者に
たいして親切な行動が取れる人だっているわけです
ですから自我を憎めというのはさすがに表現としてはいすぎではないかと
そのように思われた方もいらっしゃるのではないでしょうかただ余計な自我を抑えて
他人を思いやる親切な行動をとったとしてもそれは不快なものを取り除いたに過ぎず
子がそのものが不正
であることには変わりはないというのが pa の考えなんです
さらに言うと自我を抑えて他人を思いやる親切な行動をとったとしてもそれは他人に
よく思われたい共栄神であってその競泳陣も突き詰めていけば結局は他者からの評価を
意識しているので
根本にあるのは結局自己愛じゃないかとそのように言われ
てしまうのですこのように pa は人間の本質を鋭く月
読者になんとも言えないな異性を迫ってくるのですでは人が他人に認められたいとか
褒められたいと思うことは果たして悪いことなどでしょうか
また人間は競泳心を捨てるべきだとパスカルはそのような主張をしているのでしょうか
さあそれでは2つ目のテーマであるた車
に認められたい心に移り彼の本心を探っていきましょう
人間の思い上がりというのはやっかいなものだ
全世界の人間に自分のことを知ってもらいたい
さらには自分が死んだ後も自分のことを知られていたいと願っているのだ
にもかかわらず自分の周りにいる後6人に評価されるだけで満足して
しまう実に軽薄な生き物じゃないか人間は誰しも共栄心を持っている
兵士も料理人も湾岸で働く労働者それぞれ自慢ばかりして自分を褒めてくれる人間を
欲しがっている哲学者だって賞賛してくれる人が欲しいし批判を書くような人も批判が
的確だと褒められたいしさらにその批判を呼んだものもそれを読んだことを褒められ
たがっている
これを変えている私だって同じだ心
のどこかでそうした願望を持っているまた人間の好奇心も私に言わせれば大抵は競泳身
によるものだ
人が何かを知りたがるのはなんのためだそれについて誰かに話すためだろう
さもなければ遠い海の果てまで大公開の度に体をなんて誰も思わない
自分が見たこと自分が聞いたこと
それをいつか人に伝えたいそういった希望もないままに
ただ純粋な楽しみだけで好奇心など広がるはずはないのだ
人間の最大の卑しさというのは名誉の追求だ
しかし裏を返せばそれは人間の優秀さを示す最大の印でもある
この世界にどれほどの所有物を持ってようが
どれほど健康で快適な生活に恵まれていようが他社からの尊敬が手に入らない限り人間
はどこまでも満足しない
何をもってしてもこの欲望から逃げ切ることはできないのだ
これこそ人間の心の最も消しが大勢5といえるだろう
はいここで留めますつまり pa は人間の持つ共栄深夜承認欲求そのものを全否定し
ているわけではないとです
それによって新しい技術を発明したり文明を発展させたりすることで人類は進歩してき
ましたしそれは事実なのです
ですから競泳陣は人間の卑しさの象徴であると同時に優秀
さの象徴でもあるとときその上で人間の心の最も消しがたい性質と言っているんです
つまり競泳陣というのは純粋な前でも開くでもなく受け入れるべき人間の性と言える
わけです
ただここまでの話を改めて振り返ってみますと人間はどこまでいっても心が晴れない
不幸で6らしい存在であるように思う
てしまいますではパスカルは一体人間の幸不幸についてどのような考えを持っていたの
でしょうか
さあそれでは3つ目のテーマ不幸を生み出すものの正体について見ていきましょう
人間の不幸の全てはただ一つのことに由来するものと思われる
それはすなわち部屋の中でひとり静かに止まっていられないことだ
一生遊んで暮らせるだけの十分な財産を持っている国の権力者を見てみればいい
なぜ彼はわざわざ海を越えたり戦に出かけたりするのだろうか
それは彼が自分の家の中ねえただじっとしているのが苦痛でたまらないから社交の場に
足を運ぶこと
ギャンブルをすることこういった気晴らしを一切求めずただいやの中でじっとしていた
ところで人間の心は満たされない
たとえ一国の王であったとしても何の気晴らしもなければ今後を
起こりうる氾濫や避けることのできない病や死といった余計なことばかりが頭に浮かん
できてしまうだろう
つまり気を紛らわすという行為がなければ桜という最高に恵まれたちーにいる人間で
あってもたちまち不幸になる
自由に賭け事をしたり気を紛らわしたりできる最下層のけらよりも最上位にいる
の方がよっぽど不幸になってしまうのだだから人間活動の中には賭け事とか誰かとの
会話
戦争名誉ある食の追求どういったことがこんなにも求められるのである
ただこういった行動一つ一つに幸福の源泉があるわけではない
真の幸福とは賭け事で儲ける金でもなけれ
は彼によって獲物を得ることでもないのだ何の苦労もせず
ホラーくれてやると言われたところで心は決して満たされないだろう
人間が求めるのは不幸な状態が頭に浮かんできてしまうような
のんびりとした時間ではないただ自分の服を忘れさせ
気を紛らわせてくれる騒ぎを求めているのである
はい心と思います家の中でやることがなくじっと一人でいると
人間は余計なことを考えその結果不幸な状態に陥ってしまう
これが pa の考えです確かに暇過ぎると
思い出したくない人の顔が浮かんできたり将来のことが不安になったり
過ちを犯した自分を責めたり恥じたり何かとネガティブモードになってしまいがちです
ただ pa はこれはあなただけじゃなくて王様だって誰だって人間みんな同じなんだ
よと
そう言っていましたそこで pa はその解決策として自分の木を
紛らわす気晴らしの必要性を説いていました
ただ彼の言っている気晴らしというのはストレス解消の娯楽だけを指しているのでは
ありません
会社やバイト先に行って一生懸命仕事をすること
家の中でてきぱきと家事を行うことこういった活動も含めて
pa は気晴らしと呼んでいるんです
つまり何か作業に没頭し自分の意識が不幸な状態に向かないよう気持ちを紛れさせる
活動全般を彼は気晴らしと呼び
人間はこれなしでは生きていけない存在なんだとといたんです
ただ話はこれで終わりませんパスカルは本書で気晴らしは人間を不幸から遠ざけるため
に絶対に必要だという主張を展開しておきながら
また違うところでは気晴らしは人間の悲惨さの最たるものであるという主張をしている
のです
ちょっと混乱しそうですがこれは一体どういうことでしょうか
結論から言いますと
気晴らしは不幸から目をそらし気持ちを紛れさせるという効能がある一方で自分自身を
冷静に省みることを忘れさせてしまうという副作用もあるんです
例えば朝から晩まで仕事付あるいはギャンブル漬けという生活でしたら確かに余計な
ことを考える時間はないと言います誰だそれ
によって自分と対話する余白までなくなってしまいその結果新しい人生の可能性や方向
性を見いだすチャンスも失ってしまうのです
例えば pa の人生も多いだしてみてください
彼は30歳手前まで数学や自然科学の研究という気晴らしに没頭していました
しかし父親
楽しいという出来事によって余白が生まれそれによって自分の人生を深く見つめ直し
哲学という新たな道が開かれたわけですつまりどう生きるかという人生の重要課題を
発見するには自分の人生を気晴らしだけで埋め尽くしてはいけないということになる
です
ただここまで言われてしまいますと結局私たちはどうすればいいのですかと
どこにも逃げ道がないじゃないですかとそのように突っ込みたくなりますか
パスカルからしてみればそういった読者の反応は想定の範囲内です
彼はこの後さらに考察を深めていき最終的に完全に出口を塞いだ上
ほらだから私たちは神を信じるしかないのですよと
読者を目的の場所まで誘う設計になっているんです
ただこの動画はあくまで彼の人間観察に注目して進めていますのでこれ以上の深堀は
いたしません
なのでこのテーマの結論としては不幸を避けるための対抗手段として気晴らしは有効で
ありますがそればかりに偏ると自らを省みる時間がなくなるので注意しましょうという
ところを落としどころにしたいと思います
さあ
3つのテーマに関してはこれでおしまいです最後に pa のあの名言
人間は考える葦であるというフレーズが登場するパートに触れて終わりたいと思います
大変有名な言葉ですかこれには一体どんな意味が込められているのでしょうか
では早速見ていきましょう人間は一本の足に過ぎないし
前のうちで最もか弱い者がだがそれは考える葦だ
人間を押しつぶすのに宇宙全体が武装する必要はない
ひと吹きの蒸気1滴の水それだけで人間を殺すのには十分だ
しかし宇宙に押しつぶされ用途も人間は自分を殺すものよりもさ
さらにとうとう位なぜなら人間は自分がいずれ死ぬことを知っているからだ
また自分よりも宇宙の方が大きく
優位な存在であることを分かっているからだ
しかし宇宙はそんなことを考えたりはしないつまり私たちの尊厳の根拠というのはこの
考えるという行為のうちに
あるものなのだだからよく考えることに努めよう
ここに道徳の原理がはいここで留めます
言ってることがわかるようでわからないパートですが先に申し上げておきますと
人間は他の動植物と違って考えるという機能がついているから尊い存在なのだという
意味ではありません
ここはよく誤解されるポイントになります実はこのパートとは別に pa は
パンセの中で次のように述べています
人間というものはどう見ても考えるために作られている
考えることが人間の尊厳の全てなのだ
人間の価値のすべてその義務のすべては正しく考えることにある
はいどうでしょう要するになんでもかんでも考えていればそれでよしというわけでは
なく人間の価値の術
で give のすべては正しく考えることにあると助かるはそう言っているんです
では正しく考えるとはなんなんでしょうか
それは自分の人生にいつか終わりの時間がやってくるという悲惨な運命を自覚しその上
で今の自分のあるべき姿やこれからの自分の生き方に
ついて考えることそれが彼の言っている正しい思考の働かせ方でありその中にこそ人間
の尊厳の根拠があるのだと言っているのです
つまり思考ができる人間をただ素晴らしいと謳っているわけではないのです
それどころかパスからは本書の中で多くの人は自分たちの背負っている運命を忘れ
正しく思考を働かせていないと嘆いているんです
つまり人間は考える葦であるという言葉の中には正しい思考を手放してしまった人間に
対する警告と本来の尊厳を取り戻してほしいという期待
が込められていたというわけです人はどうあるべきで
そしてどう生きるべきなのでしょうかパスカルは一本の足に過ぎない人間に今もそう
やって解いを投げ続けているのです
は
というわけでパスカルのパンセん以上でございます
いかがでしたでしょうか前回紹介いたしました思考の整理学は考えることの楽しさを
知ってもらうというテーマでした
会などで今回は考えることそのものを考え
つまり人間にとって考えるってどういうことなんだろうという問いを投げかけてくれる
そんな
哲学の古典的名作を選んでみましたご興味のある方はぜひチェックしてみてください
面白かった参考になったという方は高評価コメントなど頂けますと嬉しいです
またチャンネル登録もよろしくお願い致しますではまた次の動画でお会いしましょう
ありがとうございました