【名著】幸福について|ショーペンハウアー 今、人生がシンドイあなたへ

 

 

はいどうもあなたのです本日は19世紀に
活躍したドイツの哲学者
ショーペンハウアーの幸福について御紹介
いたしますどんな作品かといいますと
生きることの苦しみや痛みを緩和して
くれる古典的名著です特に毎日が退屈で
生きた心地がしないという方つい他人と
自分を比べで自信を失いがちな方現実社会
に疲れてしまい生き方を見直そうと考えて
いる方にぜひ手に取っていただきたい一冊
です人は幸福になるために生きているこれ
は世に出回っているほとんどの幸福論が
導き出した結論の一つです実際に私たちの
多くはその言葉の通りたくさんの喜びや
楽しみに包まれた幸福な未来を想像しそれ
を追求しながら生きていますしかし今から
約200年前こういった幸福論の常識に
真っ向から反対した哲学者がいました彼の
名はアルトゥールショーペンハウアーは後
に生の哲学の祖と呼ばれニーチェアワーな
フロイトやトルストイといった一流の思想
家たちに影響を与えた哲学会の巨人です
本書においてショーペンハウアーは多くの
人が思い描いている幸福な人生は単なる幻
でありあまり不幸ではない人生こそ満足に
値する人生であると称えました何もかも
うまくいっている人からしてみればこの
考えはとても後ろ向きで受け入れがたい
ものに思われるかもしれませんしかし長い
人生の中で本当に苦しい状況に置かれて
しまうたとえきっと彼の幸福哲学が心の
支えとして役に立つ日がやってくると思い
ますですから今苦しい人だけではなくて絶
好調の人もぜひ興味を持って聞いて
いただけると嬉しいですもちろんご視聴に
あたって難しい予備知識は言いませんいつ
も通り手ぶらで ok ですお茶でものを
見ながらリラックスしてどうぞ最後までお
付き合いくださいそれでは参りましょう
アルトゥルショーペンハウアーは幸福に
ついて
さあまずはこの動画の全体像からお示し
いたしますはじめに背景知識として著者に
ついて簡単に紹介しその後本書の内容も
運勢に差を生じさせる3角もの不幸を呼ぶ
承認欲求の桐原仕方人生の幸福を図る神の
ものさしとはという3つのテーマに沿って
進めてまいりますさあでは早速背景知識
から見ていきましょうアルトゥル
ショーペンハウアーは彼は1788年現在
のポーランドの年グダニスクにて誕生し
ました父親は1台で富を築いた勝利で何ば
が凝りも一流のビジネスマンとして大成し
てほしいと願っていたと言いますそこで彼
は家族を連れ立って1年にも及ぶ
ヨーロッパ旅行に出かけ商売に必要な
センスを身につけさせようとしました
しかし若きショーペンハウアーの純粋な心
が捉えたのは上流階級の華やかな暮らしで
も人や物の流れでもなく貧困や格差に
まみれた世界の現実でしたみすぼらしい
学校で路上で物を売る人薄暗く壊れそうな
建物絞首刑が執行されている場面
こういった今まで自分の目に映り込むこと
のなかった人間社会の真実は彼に強い衝撃
を与えましたそれと同時になぜ世界は
こんなにも悲惨なのかという疑問が生まれ
父親の望む商売人としての人生ではなく
自分自身が望む
哲学者としての人生を志すようになって
いったのです1809年ゲッティンゲン
大学医学部に進学したショーペンハウアー
は翌年哲学部に移りそこで感とやプラトン
の思想を研究
それから約10年後彼は自身を代表する
体調を発表しますそれが意志と表象として
の世界この中でショーペンハウアーは
私たち人間は終わりなき欲望を追いかけ
苦悩をせざるを得ない存在であることを
主張しましたまだこの作品こそこれまでの
哲学体系に新たな知見をもたらす歴史的
書物だと確固たる自信を持っていたといい
ますしかし彼を待っていたのは厳しい現実
でした大きな期待とは裏腹に方は発表して
から1年半経っても100部ほどしか売れ
ずその思想もほとんど理解されなかったの
ですそれからベルリン大学の講師として職
を得るものの当時絶大な人気を誇っていた
カリスマ教授ヘーゲルの力に圧倒され彼は
自分の高切り学生を集めることに失敗して
しまいますこれによって地震を失い深く
傷ついたショーペンハウアーは講師を辞任
することを決意し孤独な研究者として我が
道を突き進んでいくことになりますそんな
彼が長年の苦労を経て脚光を浴びる
きっかけとなったのが
1851年63歳のときに発表した余禄と
補遺という作品です一風変わったタイトル
ですがこれは彼の代表作
意志と表象としての世界を細くする目的で
誕生しました意志と表象としての世界は
哲学の専門家向けの難しい内容であったの
に対しこの余禄と補遺は彼の思想が一般の
人にも理解されるよう分かりやすく sa
風に描かれた作品になりますこれがベスト
セラーになるとようやく
ショーペンハウアーの哲学に世間の注目が
集まり晩年に名声を博しますそし
1,860円72歳の時にその生涯に幕を
閉じることになるのです今回紹介させて
いただく幸福についてはこの余禄と補遺の
中に収められた様々な哲学エッセイの中で
も最も人気があるものですまた今日におい
ても世界各国で幅広い読者から支持を得て
をりショーペンハウアー哲学の入門書とし
て最適な一冊を言えます
ここまでよろしいでしょうかでは以上の点
を踏まえましていよいよ本書の中身に入っ
ていきたいとおもいます一つ目のテーマは
運勢に差を生じさせる3つのものですでは
行きましょう
世の中には運に恵まれている人とそうで
ない人がいるでは何が我々の運勢差を生じ
させているのだろうかこれについて私は
大きく三つの要素が関わっていると考えて
いる第一にその人が何者であるか第二に
その人が何を持っているか第3にその人は
いかなる印象を与えるかであるはいここで
留めます早速本書の革新ともいえる主張が
出てまいりました大事なところですので
スライドをお出しします気持ち余裕のある
方画面をご覧下さいショーペンハウアーは
人間の運勢に差を生じさせるものとして
本書の冒頭で3つの要素を挙げましじゃ
まず第一の要素その人が何者であるかに
ついてですがこれは要するにその人物が
持っている近世
人柄人間性といった内面的な価値のことを
指していますまた健康であること心が
清らかで美しいこと徳や知性を備えている
ことも
ここに含まれています続いて真ん中第2の
要素その人が何を持っているかについて
ですこれは文字通り
家車
衣服資産と言った本人の所有物や財産の
ことを表していますそして最後3つ目の
要素がその人はどんな印象与えるかという
ことですがこれは一言で言ってしまえば
他者評価のことを意味しています例えば賢
そうに見えるとか誠実そうに見えるとか
他人の目から見たたときの自分のイメージ
のことだとご理解ください一見どの要素も
人生において重要なものと思われますが
ショーペンハウアーはこれらすべての獲得
を勧めているわけではありません幸福に
なるためには何よりもまず第一の要素その
人は何者であるかという領域に集中して
生きる必要があるこれが彼の主張であり
本書のキーメッセージになりますいやいや
資産を増やすことも他者評価を上げること
も幸福な人生を送る上で同じぐらい大事な
のではないかおそらくそのように思われた
方もいらっしゃると思いますでは一体なぜ
ショーペンハウアーは自分の内面的価値に
こだわって生きることが公口につながると
考えたのでしょうか
では続きを読んでいきましょう
どれほどの財産を持てば人間は満足をする
のだろう残念ながらその答えを導き出すの
は非常に困難なことだなぜなら財産に
関する満足は絶対量ではなくそー大量に
基づくからである例えば世の中には他人
よりもた商材さんが少なくても
何不自由なく
満足に暮らせる者がいる一方で有り余る
ほど財産があっても満足できず不幸な毎日
を送っている者がいるだろう
富や名声とはいわば開水路ようなもので
あり飲めば飲むほど心が乾いてくるこの
ような再現な欲望にとらわれてしまった
人間は自分がてに入らないものを見つける
ために苦しい気持ちになりたとえ目の前に
巨万の富があったとしても慰められること
はないのである入っここで留めます
なるほど財産に関する満足は絶対量では
なくそー大量に基づく富や名声は海水の
ように述べばの分ほど心に乾きを与えると
ありましたこれについて先ほどのスライド
を使って解説いたしますので少し画面の方
をご覧下さいショーペンハウアーの考えを
整理しますと赤枠で囲んだ第一の要素品性
人柄人間性は絶対的なもの一方青枠で囲ん
だ所有物や他者評価といった第2第3の
要素は相対的なものということになります
もう少し分かりやすい言葉に変換しますと
人柄知性と口といった人間の内面的な財産
は誰かと比較するものでもないければ誰か
によって奪われたり価値を下げられたり
するものでもないので絶対的なものである
それに対し所有物チーム名声といった第2
第3の要素は自分以外の誰かと比較して
こそ値打ちが出てくる相対的なものであり
さらに言えば他人によって奪われる子供
価値を貶められる可能性もある不安定な
ものであるというわけですこのようなこと
からショーペンハウアーは他人や環境に
よって価値が変動してしまう第2第3の
要素より簿自分の努力次第でどこまでも
高め続けていける第一の要素に力を注ぐ
べきだと主張したのですとはいえ私たちが
日常生活を送るには当然ある程度のお金が
入りますまた他人から認められたいという
いわゆる承認欲求を鎮めることは誰にとっ
てもそう簡単なことではありませんこれら
の問題についてショーペンハウアーはどの
ように考えているのでしょうかさあそれで
は2つ目のテーマ不幸を呼ぶ承認欲求6
切り離し方に移り引き続き彼のアドバイス
を聞いてみたいと思いますでは行き
ましょう
その人の身に備わっているものこそ幸福な
人生を送る上で最も重要なものであ健康に
配慮し自分の能力に磨きをかけるとこれは
富の獲得よりもはるかに賢明なことである
もちろん生活には必要最低限の経済的基盤
が必要でありそれまでも犠牲にすべきだと
言いたいのではない私が強調したいのは
ありあまる富を得たところで人間は幸福に
はなれないということなのだいったい
世の中理は不幸は金持ちがどれだけいる
ことだろう彼らの多くは余った時間を浪費
家贅沢に当てたがあるなぜそんなことを
するかといえばこれまでの人生において
教養の獲得を後回しにし内面を磨いて来
なかったからである知的な暇つぶしで精神
的な満足が得られないと人間は生理的な
欲求といった低次元の欲求を満たす医がい
なくなってしまう例えば裕福ないやの
子どもが親から受け継いだ莫大な財産を
あっという間に使い果たしてしまったと
いう話はいつの時代もよくあることだ
こういった救いがたい事例がなぜ起こるか
といえばその根本原因は退屈にあるつまり
精神の貧しさが耐え難いほどの退屈を
呼び起こすのである金の力でどれほど外見
を磨き着飾ったところで内面の豊かさを
演出することはできないのだかつて偉大
なる権者ソクラテスは店に並べた数々の
贅沢品を一瞥すると次のように言った私に
は不要なものがなんとたくさんあること
だろうこのような教えが古くからあるにも
関らず世の多くの人は教養の獲得を軽んじ
富を得ることばかりに執着している既に
持っていると実をもっと増やしてやろうと
自分に休みも与えず朝から晩までありの
ように働いているそんな暮らしを続けて
いれば富の増やし方以外なにも知らず精神
が空っぽで知的な楽しみを一切受け付け
ない人間になってしまうだろうどれだけ
奮発し刹那的な日イラクで自分を満たそう
としても虚しい気持ちは決して静まりはし
ないそしてと時が経ちいよいよ人生の
終わりが近づいたとき総決算としてこれ
までのツケが回ってくるのである hi
call 止めます要するにどれだけお金
があっても中身が空っぽのまま年をとって
言ってしまうと後で痛い目を見るというお
話したなるほど確かにそうかもしれないと
納得できる部分もありますが一方で実際に
大きな富を手に入れてみないとわからない
しそんなことを言われても腹に落ちてこ
ないという方もいらっしゃるのではない
でしょうかそこでイメージしていただき
易いようアメリカの心理学者アブラハム
マズローが捉えた5段下欲求雪をもとに
ショーペンハウエルはの主張を整理して
いきたいとおもいますマズローによれば
人間の欲求は生理的欲求
安全欲求
社会的欲求承認欲求
自己実現欲求と5つの段階があり提示の
欲求が満たされる事にもう一つ上の欲求を
持つようになると言われています生理的
欲求というのは生命活動を維持するために
不可欠な必要最低限の欲求を指しており
具体的には人間の三大欲求
食欲睡眠欲性欲などが含まれています
ショーペンハウアーによればどれだけ富が
あっても人間としての中身が空っぽだと
この市場低い欲求ばかり満たそうとして
しまうということでしたそしてこれらが
満たされたら今度は進退的に安全でかつ
経済的にも安定した環境で暮らしたいと
いう安全性の欲求が芽生えその次の段階と
して社会的欲求が出てきます俺は家族や
組織など何らかの社会集団に所属して安心
感を得たいという欲求を指しており所属と
愛の欲求と呼ばれることもありますこの
ステージで孤独が癒されてくると今度は
ただ集団に所属しているだけでは満足でき
なくなりその所属している集団の中で高く
評価されたい尊敬さ痛いといった思いが
こみ上げてきますこれがいわゆる承認欲求
ですここから先は講師の欲求と呼ばれお金
の力だけではなかなか見た式でない段階に
進んでいきます細かい話をしますと承認
欲求は低位の承認欲求と行為の承認欲求と
2つに分類されるのですが税電車は他人に
注目されたり褒められたりすることを
求める欲求のこと一方行為の承認欲求は
他社からではなく自分で自分を認めたいと
いう欲求のことを意味しています例えば
わたしだってやればできるじゃないかと
いったちょっとした自己満足によって気分
が良くなるようなイメージですそしてこれ
らが全て満たされるとようやく自己実現
欲求が出てくるのですがこれは自分にしか
できないことを成し遂げたいとか自分
らしく生きていきたいといった理想の自分
に近づこうとする欲求のことを意味してい
ますこの段階に入りますともはやと身の力
ではどうにもなりません日々教養を蓄え
ながら生きるとは何なのか自分は人として
どうありたいかといった哲学的な問いと
向き合ってきた人だけが最後の扉を開く
ことのできる領域なのですただ富の力だけ
では幸福になれないということも教養を身
につけて内面を磨いておくことの重要性も
よくわかったけれど承認欲求だけはどうし
ても収拾がつきませんとお困りの方も
いらっしゃると思いますこの悩みについて
ショーペンハウアーわーわーどのような
考えを示してくれるのでしょうかさあでは
続きを読んで確認していきましょう
人間は自分が得意とする分野で褒められる
とたとえ見え透いたお世辞であっても喜び
の表情を顔に浮かべるものだしかしよく
考えてみるがいい他人にどう思われるか
など他人の意識の中での問題であって
われわれにとっては切り離されたどうでも
良い問題ではないだろうか自分がどうあり
たいかよりも他人からどう思われたいかを
気にしてしまう人はおそらく本来頼るべき
自分自身の内面の資源がそれだけ枯渇して
いるということなのだ人生という長い旅路
は多くの危険があり困難があるそこで人々
はその壁を乗り越え何かを成し遂げようと
懸命に努力するだが彼らの努力のほとんど
は他人から見た自分の印象を良くすること
ばかりに費やされているのが現実だ富を
求めることも学問や芸術の分野で成果を
上げようとすることも足りんからもっと
尊敬されたいもっと認められたいとそんな
欲求を満たすこと自体が究極の目的となっ
ているなんと人間は愚かな存在なのだ
思い返してみればわれわれがこれまでに
感じたあらゆる気がかりと不安の大半は
他人からどう思われるかといった他者評価
が根本にあるのではないかそもそも他人の
目2時文がどう映ったかで人生の価値が
決まるなんて実に惨めすぎる考えだどんな
時でも我々が大切にしなければならないの
は自分自身のあり方や生き方である他人の
頭脳の中に自分の幸福が宿っているなど
断じてあり得ない確かに他人からの称賛が
人間に喜びを与えてくれるのは技術である
しかしどんな理由であれ称賛している人間
は心からの賞賛ではなく渋々称賛している
のであるそのように冷静になってみれば
自分で自分を率直に称える境地に
たどり着いた人こそ最も幸福な人だと
言えるだから我々は
冷静を得ることに執着するのではなく名声
に値するものになろうと考えを改めるべき
であるかつて偉大な哲学者アリストテレス
はこんな言葉を残した幸福とは自分にマン
服できる人のものであるつまり我々は自分
の身に備えているものに満足すればそれで
良いのであるはいこれ思います承認欲求
から解き放ってくれるような力強い名言を
たくさんいただきましたつまり私たちは
まずローが示したような欲求の段階を
すごろくのように一つ一つ満たし切って
進んでいかないとダメかというと必ずしも
そうではないのですショーペンハウアーの
ように徹底して自分と向き合い耳自分を
磨き自分の道をひたすら突き進んで自分
だけの幸福を目指すといった選択肢もある
わけですただこういった生き方は見方に
よってはとても孤独で寂しいよーりも思わ
れます一体ショーペンハウアーにとって
幸福な状態とはどのような状態のことを
指していたのでしょうかさあというわけで
最後3つ目のテーマ人生への降伏を図る神
のものさしとあり進んで行きたいと思い
ますでは行きましょう
あらゆる生きる知恵の最高原則は
アリストテレスがニコマコス倫理学で述べ
た次の言葉に集約できるすなわち賢者は
偕楽大元別苦痛だけを求めるということだ
つまりアリストテレスは人生において
出来る限り災難から逃れることに注目する
べきだと説いているのである例えば体が
どれだけ健康であったとしてもどこか
小さな傷があったり飯給箇所があったり
するとしをすると我々は自分の体が健康で
あるという事実を忘れその傷のとばかりに
注意が向いてしまうこれと同様に何不自由
ない充実した毎日を送っていてもたった一
つ嫌なことがあるとそこに我々は意識を
奪われ今本当にやるべきことに集中でき
ないということがよく起こるかつで
フランスの哲学者ヴォルテールは幸福は幻
に過ぎず苦痛こそ件実だと説いたがまさに
その通りなのだ幸福な人生とはあまり不幸
ではない人生のことであり幸福論とは
いわば粉飾した表現であるもっとも幸せな
運命とは最上級の喜びや偕楽を得ることで
はないどれだけ苦痛が少なかったかが人生
の幸福を図る神の物差しなのでははいここ
で留めます要するに多くの人は人生の幸福
を喜びや楽しみの量で単純に図ろうとする
けれどそれは間違っていますとそうでは
なくて危険な事故や災害に巻き込まれ
なかったとか大きな病気をしなかったとか
そういった誰の人生でも起こりうる悲劇や
苦痛をどれだけ回避できたのかそこに注目
して自分の人生の幸不幸を総括して
くださいとそのうえで自分の人生そんな
悪いものじゃなかったまずまずの人生だっ
たと思うことができればそれはもう10分
幸福な人生を手にしたと思ってもらっても
大丈夫ですとそのようにおっしゃっている
わけですなるほどそれくらい幸福の基準を
下げてくれると少し気が楽になりますが
一方でちょっとネガティブな印象を持たれ
た方もいるかも知れませしかしこれこそ
ショーペンハウアーの人生哲学の面白い
ところなのですかでは現実を直視した上で
この世界は残酷で悲惨な場所であり人間は
その中で苦悩にまみれながら生きる存在で
あるという揺るぎないしそう思っていまし
た確かに言葉だけ聞くと抵抗感を覚えます
が今日の社会を冷静に観察してみますと夢
や希望といった明るい雰囲気はなく不安
ヒーロー絶望といった暗い雰囲気に包まれ
ています仏教の思想にもこの世の一切枠で
あるという考えがありますがまさに彼も
自身の経験から同じ境地に達し苦痛を
できる限り避けることが幸福な人生も送る
上で現実的な解決策であるという結論を
出したのですその上でショーペンハウアー
わーできる限り苦痛の少ない人生を手に
入れるための心得について次のように語っ
ています生きていく上で何よりも大切な
ことは自分自身をよく理解しておくことだ
自分が心から望んでいるものは何だろうか
自分の幸福にとって一番なくてはならない
もんは何だろうか自分はどんな役割を担っ
ていて何を果たさねばならないのかこう
いった自己理解が人間に勇気を与え現在し
なければならない活動へと駆り立てるので
ある恐ろしい未来を想像したり望みが叶わ
なかった過去を恨んだりして現在に集中せ
ずに生きるのは愚かなことだ我々が心配す
べき唯一のことは未来の災いの中でも来る
ことが確実でさらにくる時期も確実なもの
だけである心の平穏が見られてしまえば
人生を気持ちよく味わうこともできないし
幸福が遠ざかってしまうしたがって我々は
今日という1日はただ一度きりで二度と
もどってこないということを絶えず肝に
銘じながら生きなければならないのである
はいこれ食べますなるほど5自分の生命が
尽きても後悔の無いよう一日一日を小さな
1勝だと思って現在に集中して生きて
くださいとそのためには未来を恐れない
こと書こう悔やまないことに加え自分が
どんな人間で何ものになろうとしているの
かをよく理解する必要があるという内容
でしたつまり本書の冒頭にあった自分が
何者であるかという第一の要素に集中して
生きることだ結果として現在を生きること
幸福に生きることにつながってくるという
わけですまた今に集中して生きた方が幸福
になれるということの根拠として徴兵
how our 人間は異常だほど退屈を
嫌がるということを挙げていますつまり
自分にはすることやるべきことも何もない
という状態が人間に苦痛を与え不幸な状態
にしてしまうのです今は忙しすぎて私には
関係ないという方もいるかもしれませんが
この問題は10年後20年後と老年に
近づくにつれ他人事ではなくなってくる
重要な問題なのですさてこれについて
ショーペンハウアーは本書でどのような
考えを示したのでしょうかそれでは続きを
見ていきましょう
声明は動きにあるこれはギリシャの哲学者
アリストテレスの言葉だがこれこそまさに
真理であ
いかなる生命も運動を本質とし絶えず動き
ながら存在しているその証拠に我々人間を
見てみるがいいこれといってすることが
なく手持ちぶさたでいると恐ろしいほどの
退屈に見舞われ我慢できなくなってくる
だろうつまり人間が幸福になるためには
何かをする何かを成し遂げるあるいは何か
を学ぶといった活動が欠かせないという
ことだ我々は自分の持っている能力を活用
してほしいとかその能力で何かを成し遂げ
たいと常に願っているものだもしあなたの
中にそういった気持ちが少しでもあるの
ならこの点において最大の満足が得られる
方法を教えようそれは自らの手で何かを
作り上げるということだか後でもいい本で
もいいあなた自身で何かを仕上げてみると
いいだろうある一つの作品が自分の手に
よって日々す成長し次に完成した姿を見る
と我々はそこに強烈な感動等幸福を覚える
のであるだから私はそれぞれの人が
それぞれの能力に従って何らかの活動に
励むべきだと考えている人間は自分の力を
持て余しながら生きているとひどく不幸な
気持ちに襲われるものだこれは何年も仕事
らしい仕事もなくただ遊び呆けて暮らして
みるとよくわかるモグラが土を掘らずには
いられないように人間もあれこれ骨を折り
試行錯誤せずにはいられないのだ行動する
際の物理的な障害であれ学習や研究におけ
る精神的な障害であれ人間はある一定の
ハードルを乗り越えながら生きる喜びを
獲得し幸せになっていくのであるはいこれ
食べますなるほど簡単にまとめますと人間
というのは自分の中に good を
抑え込んでいる想いや考えがあったり
持て余している力があったりするものなの
ですとただそれを表に出さず離溜め込んで
いると次第に欲求不満になり退屈し生きた
心地がしなくなってしまいますとだから
趣味でも良いし仕事でもいいので自分の手
で試行錯誤しながらコツコツ続けられる
生産的な活動を見つけてみてくださいと
いう内容でございましたこのように
ショーペンハウアーは世界が苦しみで
満たされていることを認めた上で人として
の理想の生き方そして現実的な幸福の手に
入れ方について示したというわけですどれ
だけ頑張っても心が満たされない幸せを
感じないという方は
一旦立ち止まっていただき自分は一体何者
なのかという問いとじっくり向き合ってみ
てはいかがでしょうかはいというわけで
幸福について以上でございますいかがでし
たでしょうかまさにきゃっ境に立たされた
人のための幸福哲学ということでとても
勇気を与えてくれる内容でございました
このチャンネルではこう服をテーマにした
メイチョーこれまで沢山紹介しております
ので一覧にして動画概要欄に貼っておき
ますご興味のある方はぜひチェックしてみ
てくださいこの動画が面白かった参考に
なったという方は高評価コメントなど頂け
ますと嬉しいですまたチャンネル登録も
よろしくお願い致しますではまた次の動画
でお会いしましょうありがとうございまし

[音楽]

この記事を書いた人