【衝撃の名著】人間とは何か|マーク・トウェイン ~不快な劣等感を消滅させる、最強の劇薬~

 

 

はいどうも阿波たのです本日は19世紀に
活躍したアメリカの文豪 mark
twain の人間とは何かを紹介いたし
ますどんな作品かといいますと現代人の
生きづらさを解消してくれる人生哲学の
古典的名著です本書は自己啓発の劇薬とも
言われるほど者圧巻過激な内容ですので
その点だけご了承いただければと思います
特に他人と自分を比べては自信を失ったり
執刀したり何かと気分が落ち込みやすい方
にお勧めしたい一冊です mark
twain といえばトムソーヤの冒険
ハックルベリーフィンの冒険
王子と乞食と入った児童文学の名作を世に
送り出したアメリカの国民的作家の一人
ですその作風には常に読者を楽しませよう
というサービス精神が振れており今日でも
多くの人に読まれ愛され続けていますまた
同時期に活躍した発明王エジソンは彼に
ついてこんな言葉を残しています平和的な
アメリカ人は家族を愛するものだもし他の
誰かへの愛情が残っているのならそれは
普通 mark twain に向け
られるさらにミッキーマウスの生みの親で
あるウォルトディズニノーベル文学賞作家
のアーネストヘミングウェイ
彼らもまた mark twain の
愛読者であり大きな影響を受けたことで
知られていますそんな国民的人気を博して
いた mark twain がー晩年に
発表した人生哲学の集大成それが人間とは
何かですしかしそこには彼が書いたとは
到底思えない衝撃的な主張がされているの
ですそれは人間とは機械である一体
mark twain はなぜ人生の
終わりにそんな荒唐無稽で悲観的な思想を
公にしたのでしょうかまたそれによって
私たち読者に何を伝えようとしていたの
でしょうか当時匿名で発表され全米お新香
3させた禁断の自己啓発どうぞ最後までお
楽しみください
それでは参りましょうマークトゥエ位人間
とは何かさあまずはこの動画の全体像から
お示しいたしますはじめに背景知識として
mark twain の人生について
簡単にお話ししその後方書の内容を人間と
は機械である人間の一生を決めるもの
mark twain が伝えたかった
ことという3つのテーマに沿って進めて
まいりますさあでは早速背景知識から見て
いきましょうマークトゥエ位彼は1835
年アメリカが集国ミズーリ州の小さな村に
誕生しました4歳になるとミシシッピー川
の辺にあるハンニバルに一家で移住し少年
時代を過ごします1847年父親が多額の
借金を残して高いすると当時12歳であっ
たとウェインは地元新聞社に就職見習い
印刷工として働き始めますこの時大量の
活字に触れ何度も文章をつくりこんだけ
意見が後に偉大な作家として活躍する基礎
を作ったと言われていますしかし当時の彼
が目指していたのは作家ではありません
でした小境を流れる
ミシシッピー川を航行する蒸気船の水先
案内人になることそれが子どものころから
の夢だったのですそして23歳の時トゥエ
インは水崎あない人になるための資格を
取得次に念願であった職業利付充実した
毎日を過ごしますしかしそんな中
1861年アメリカを二分する巨大な戦争
が起こります南北戦争ですこれをきっかけ
にトゥエインはやっと手に入れた水先案内
人という職を失ってしまいますヤム楽勝位
として戦地に赴くものの体調不良によって
軍から離脱その後新聞記者となり世界各国
を旅しながら
見聞を広げていきましたそうした中
ヨーロッパの旅行体験記を新聞2連際して
いたところその内容が非常に面白いと世間
から注目されなんと出版が決定しますそれ
を契機に彼は作家としての才能に目覚め
1873年金メッキ時代と呼ばれる作品を
発表本作はお金こそが全てという価値観が
広がり堕落してしまった当時のアメリカ
社会を風刺した小説として話題となります
それから3年後ついに mark
twain の名を不動のものとする小説
が生まれますそれがこちらトムソーヤの
冒険
この物語は19世紀中頃のアメリカの
田舎町を舞台に富むというわんぱく少年が
友人たちとともに過ごしたし5月の経験を
描いたものです作中での出来事や登場人物
はトゥエインが少年時代を過ごしたハン
リヴァルがモデルとなっているためこの
作品は彼の自伝的小説と言われています
トムソーヤの冒険によって大ベストセラー
作家の仲間入りを果たしたという印は
1885年同じく代表作となるハックル
ベリーフィンの冒険を発表本作も児童向け
でありながら人種差別金婚家庭内暴力と
いった当時のアメリカ社会の闇が映し出さ
れており風刺的な冒険物語として大きな
話題となりましたこのようにしてトゥ
ウィンは経済的にも社会的にも成功を収め
絵にかいたようアメリカンドリームを達成
するのですところがそんな絶好調であった
人生も晩年に近づくにつれ少しずつ陰りが
見え始めてきますかつては一攫千金や投機
熱にまみれていたアメリカ社会を批判して
いたからですが手に入れた巨万の富を前に
欲望のブレーキが利かなくなったのか過剰
な浪費や凍傷するようになっていきなんと
60歳を前にして破産してしまいますその
後世界中で講演活動を行ったり作品を書い
たりすることでなんとか借金を返済するの
ですが今度は度重なる身内の不幸が彼を
襲います
1896年娘のスーザンが24歳で病死
その後当時まだ58歳であった妻
オリヴィアに先立たれるとその5年後には
3所のジーンまでも29歳という若さで
他界してしまいますこのようにトゥエイン
は晩年に愛する人を立て続けに失い
1910年孤独に包まれながら74年の
生涯に幕を閉じるのですそして今回紹介さ
せていただく人間とは何かはそんな彼が
死去する4年前に発表した人生最後の作品
になります構成としては人間とは機会で
あると主張する老人とそれに異議を唱える
青年との対話形式の作品となっています
しかしそこに記されていた人間とは機会で
あるという主張は当時の人々に受け入れ
られず猛烈なバッシングを浴びたと言い
ます多くの人に愛されていたあの mark
twain はどこへ行ってしまったのか
晩年の不幸が彼を自暴自気にさせたんだ
そんな様々な憶測や批判の声が飛び交う中
なんと彼はそのシーンを語ることなく他界
してしまうのです果たしてこの作品を
生み出したのは単なる凶器だったのかそれ
とも揺るぎない信念だったのかこれから皆
さんと一緒に本書を読み進めながら彼が
伝えたかった神のメッセージに迫っていき
たいとおもいますさあ背景知識は以上に
なりますここまでよろしいでしょうかそれ
では一つ目のテーマ人間とは機械であるに
進んで行きたいと思いますではいき
ましょう
人間は機械であり構成を持たないただの
エンジンである生まれ持った既出
住んでいる場所や社会そういった外部の力
に影響され管理され命令されているだけな
のだ人間が生み出したものなどこのよりは
何もない君自身の思考ですら君が生み出し
たものではないのだなんて馬鹿げた話だ
そんなことあるはずがない確かにそうもう
だろだがその意見ですら君のものではない
のだ君の意見を形作っているものそれは
これまで君が読んできた本や誰かとの会話
の内容
さらには何世紀にもわたって受け継がれて
きた君の祖先の思考や感情なのだ自分の
意見を作り出した素材のどんな小さな
かけらですら自分が生み出したものでは
ないすべては外の世界から得た借り物に
過ぎないのだはいここで留めます mark
twain といえば世界中の子どもたち
に夢と希望を与えてきた偉大な
クリエイターですそんな彼が人間は自らも
路を生み出すことができない単なる機会で
あるという大変所ピングな主張を老人に
代弁させるところから本性は始まります
この発言を受けて当然青年は反発しますで
は世界最大の劇作家であるシェイクスピア
はどうなんですか彼の偉大な捜索は機会に
できることなんでしょうかところが老人は
こういます確かにシェイクスピアは正確に
物事を観察しそれを見事に作品として描い
てみせだしかしそれは神が創造した人間を
そのまま描いただけなのだつまり彼がやっ
たことはそう号ではなく模造ベア自分で
作り出せる人間などこの世には存在しない
しそれはシェイクスピアですらなしえ
なかったつまり彼もまた一つの機会に過ぎ
なかったということだではなぜ彼は他の人
とは異なる卓越した作品を残すことができ
たのかそれはシェークスピアが来実は私の
ような機械ではなかったからだ彼は複雑で
繊細な作業が可能なゴブラン織りの機会
だったのであるなるほどつまり想像できる
のは神様だけで人間は結局のところ
外の世界から得た情報や刺激を取り込んで
それを取捨選択したり組み合わせたりし
ながらアウトプットしているだけの機会で
あると言っているわけですゴブラン織りと
いうのは中世のフランス王室に収められて
いた号からおりもののことで何百食という
糸を使用して複雑な模様を降り出せること
で知られていますつまりシェイクスピアは
外界から得た情報や刺激という糸を使って
豪華な織物を作り上げた精密機械であった
というわけですそのため老人は
シェイクスピアは生まれた時代国受けた
教育などたまたま外界の条件に恵まれてい
たから偉大な劇作家になったのであっても
し生まれた環境が劣悪で良い材料が与え
られなければ何も生み出さなかっただろう
と結論づけていますこれを受けて青年は
まったくひどい独断だと声を荒げるのです
がそれに対し老人は独断ではない事実で
あると淡々と語りますしかしときに人は
自分以外の誰かのために自らを犠牲にし
たり困難にも立ち向かったりすることが
ありますこういった勇敢で美しい行動は心
を持った人間だからこそできるのであって
機械にはできないはずですしかし老人の
解釈によればどんな良い行いも悪い行いも
すべてはたった一つの衝動に従っている
だけだといいますつまり凶悪な犯罪だろう
と世界平和のための活動だろう行動のもと
となる心理は同じでありたった一つの章
通り支配されている機会に過ぎないという
わけです何とも受け入れがたいお話では
ありますがでは私たち人間を突き動かして
いるものの正体とは一体何なのでしょうか
それは自分の精神を満足させたいという
衝動ですその衝動によって人間は常に自分
の心が安心するような行動をとったり自分
の心が満足するような選択をしたりして
いるというわけです例えば今目の前に何日
も食事を取っていない貧しい女の子が現れ
助けを求められたとしますこの時私たちは
何らかの施しをして助けるかあるいは無視
して助けないといった大きく二つの選択を
迫られますもしこの時いくらかのお金を
渡しその子を助けたとすればそれは道徳的
には良い行いであり心を持った人間らしい
行動と言えますしかし老人はこういった
慈善行為も自分の精神を満足させたいと
いう衝動の結果であると解釈しますつまり
助けないよりも助けた方が自分の気分が
いいとか公開して群れおい食べたくないと
かそういった心理が働いているから新たは
女の子を助けたんじゃないですかつまり
新たは自分のお金で自分の精神的満足を
買っただけなんですほら人間は一定の衝動
に従って動く機械じゃないですかこれが
老人の理屈ですさらに彼はアメリカ合衆国
建国の功労者の一人
アレクサンダーハミルトンを例に出し
いかに人間が衝動に支配さながら生きて
いるかを教場しますアレクサンダー
ハミルトンといえばパク悦司た人格を持っ
た政治家として多くの人から尊敬を集める
ような人物でしたところがある日のこと
政治的ライバルであったアーロンバーと
いう男から決闘を申し込まれると
ハミルトンは宗教の教えを無視しさらには
家族の強い反対を押し切ってまでそれを
引き受けるという選択をします西部劇では
よく銃を持った男同士の勝負が描かれます
が高入った血統はおなじみ分同市のもの
特に上流階級の者同士がお互いの名誉を
賭けて戦うものでしたそのためもし相手
からの真剣勝負の申し出を断れば臆病者と
いう烙印を押されてしまうのですそこで
ハミルトンは自分のプライドをかけて決闘
に臨んだところ相手から共謀を撃ち抜かれ
てなくなってしまいますしかしその命と
引き換えに勇敢な英雄としての名誉を
授かりアメリカが集国の10ドルじへいの
顔となるのですところが老人はこういった
世間が称賛しているファみる豚の行動に
対しても彼はただ社会的な勝算がほしいと
いう商通り従っただけだと主張します
つまり家族との絆よりも自分の名誉や
メンツの方が大事だったそうでなければ命
を賭けた決闘りなどいくはずがないという
わけですこのように老人はどんなに
素晴らしい人格者のどんな立派な行動で
あっても結局は自分の心の満足が得たいと
いう衝動り従っているだけなので愛とか
勇気とか綺麗な言葉の裏に隠れている物事
の本質を見失ってはいけないと注意を促し
ます
人間は機械である確かにこの主張は多くの
人にとって受け入れがたくかなり反論の
余地があるように思いますしかしじっくり
話を聞いてみると老人の主張には筋が通っ
ており実はかなり手強い相手なのですただ
人間は生まれた環境遺伝といった外部から
の影響を受けて作動する機会でありその
原動力は自己満足であるという思想は人に
よっては救いようのない残酷な考え方にも
思えますいったい mark twain
は老人と青年との対話を通して私たち読者
に何を伝えようとしていたのでしょうか
さあそれでは次のテーマ人間の一生を
決めるものにすすにその意味するところを
探っていきたいと思いますではいき
ましょう人間はゆりかごから墓場まで
絶え間なく訓練を受けている特に一番基礎
的な訓練となっているのが他者との関わり
だ対人環境こそが我々の心や感情に影響を
与えたり理想を授けたりする進むべき道を
示したりさらにその道から外れないように
するのである人間とはまるでカメレオンの
ようなものだ誰もがその環境に合わせた色
に染まっていく環境とそこにいる人間達の
影響によって単純な好き嫌い棒政治思想
道徳観も宗教観もすべてが決定されるので
あるなるほど老人によれば人間は外部から
の影響を受ける機会ということですが
とりわけ対人関係の影響が大きいようです
つまりポジティブに解釈すればたまたま
不幸な状況に置かれた人であってを生きる
環境を変え付き合う人を変え見たり聞い
たりする言葉を換えれば自分もそれに応じ
て変化し人生が好転していくと捉えること
もできますしかし老人はここで一つ注意
事項を上げますそれは環境を変えようと
いう衝動は自分自身の内側まではなく外側
からの刺激によってしか生じないという点
ですなぜなら人間は常に外からの力が
加わることによって作動する機会だから
ですそのためただ衝動が沸くのをじっと
待っているのではなく衝動がわいてくる
ような刺激を浴びなければ何も起きないし
何もかならないというわけですその上で
老人は誰かから言われたショッキングな
言葉たまたま手に取った本の一節不幸な
出来事など外からの刺激によって人間の
生き方は180度変わる可能性もあると
強調しますその例として挙げたのが世界
最大級のカトリック修道会の一つである
いいイエズス会の創立者イグナチオデ
ロヨラです彼はもともとスペインの軍人と
して指揮官にまで昇進した人物でした
しかしある時フランス軍との戦闘中足に
銃弾が命中し療養を余儀なくされますこれ
を機にイグナチオはキリストの物語や聖人
伝を読むようになり2良い軍人としての
生き方よりも美しい成人としての生き方を
したいという思いを強めていったといい
ますそして彼は後に来日するフランシスコ
ザビエルとともにイエズス会を創立し宗教
家として世界的な影響力を持つようになる
のですこのように人間は外部からの刺激に
よって自分を満たす理想が変化しこれまで
と全く異なる生き方をする可能性が十分に
あると言えるわけですそして老人はこう
いった外的影響もうを鍛錬と呼びそれは
自分にも周りにも利益をもたらすものだと
青年に推奨しますしかし彼によれば鍛錬に
は限界がありどれだけ教育を受けてもどれ
だけ本で学んでも私たちの中には抹消し
きれないあるものが潜んでいるといいます
それは何かというと人間の気質です技術と
いうのは人が生まれながらにして持って
いる個人の性質いわば性格の基礎をなす
ものになります例えば世の中にはとても
アクティブで誰とでも話せる社交的な人も
いればその反対に集団が苦手で一人でいる
方が気が楽な人もいますこういった人間の
持つ外向性やない構成は後天的なものでは
なく先天的な気質であると言われています
また人一倍感受性が強く敏感な人のこと
hsp 最近では繊細さんと呼んだりし
ますが心が繊細であることや鈍感である
こともまた人間本来の気質でありそれらが
真逆に変化することはないと言います
要するに鉄を取るだけ叩いて強くしてを
それが黄金には変化しないようにどんな
人間も本質的に変わらない部分を持って
いるのですただ老人によればこういった
人間の気質は限界はあるものの鍛錬によっ
てある程度改善させることが可能だといい
ます例えばもともとイライラしやすい気質
を持っている人が職場や生活の環境を変え
たことでイライラしにくくなり怒りの
コントロールが甘くなったと言った事例は
よくありますこのように気室自体は変わら
なくても対人関係の変化や新たな知識の
取得によっていきやすさが改善される余地
は十分に残されているのですただ人間が
機械だとすれば私たちは自分の思うように
自由に物事を選択したり行動したりできて
いるのでしょうかローズの答えはもちろん
no です人間には自由な意思はないただ
自動的に選ばされているだけであるこれが
老人の考えですそうなりますと私たちは
機械として受動的に生きていくしかないと
いう寂しい結論になりそうですが果たして
マークトウェインはそういった悲観的な
メッセージをは私たち読者に届けたかった
のでしょうかさあというわけで最後3つ目
のテーマ mark twain が伝え
たかったことに進んで行きたいと思います
では行きましょう
人間には自由ら意思がないこれが老人の
考えでしたではそうなりますと人間の意志
を支配しているものとは何なのでしょうか
結論から言えばこれも生まれ持った機湿度
環境だといいますただちょっとイメージし
にくいと思いますので例を挙げて説明し
ますと例えばこれから野球観戦に行こうと
している山田さんという男性がいたとし
ますこの場合i 観戦チケットを買うこと
も球場に行くことも普通に考えれば山田
さんの遺志によって決められたものになり
ますところが老人の解釈では山田さんの
気質とこれまで生きてきた環境とそこでの
鍛錬の結果がそういった選択をさせたと
なるわけですもう少し具体的に言えば山田
さんは生まれつき外交的な気質の持ち主で
集団行動を好む性格であったまた父親が大
の野球好きで幼少期にはよくキャッチ
ボールをしてくれたさらに中学高校時代は
野球部でピッチャーを務め
試合でも大活躍をし青春を謳歌したという
ように生まれ持った気質や環境による鍛錬
が野球は素晴らしいスポーツであるといっ
た価値観を作り上げその結果野球観戦に
行きたいという衝動とや吸汗性もしに行く
という意志が生まれたとなるわけです確か
にこういったメタな視点に立てばやバラ3
は自分の意志で選択をしたのではなく本人
の気質と外からの力によってそういった
選択をさせられたと解釈することができ
ます思い返してみれば mark
twain の人生についても全く同じ
ことが当てはまります彼はもともと
ミシシッピー川を上下する蒸気船の水先
案内員になることを夢見ていたごく普通の
少年でしたしかしたまたま父親の死を
きっかけに新聞社に就職し毎日活字と格闘
したことやたまたま南北戦争きっかけに
水先案内人から新聞記者になるという偶然
が重なったことでサッカー mark
twain が誕生したのですつまり人間
は自分の意思で物事を自由に選択しながら
生きているつもりでも実は自分では制御
できない気質と環境による鍛錬という2つ
の力が全てを決定づけていると言えるわけ
ですしかしそれでも青年は老人の考えに
納得ができず食い下がって次のように反論
しますあなたの市況は寂しいものです人間
の栄光もプライドも
au 主義も取り去り人々が受ける称賛も
喝采も全てを否定したのですからあなたは
人間を機会に貶めただけではありません
その制御すらできない存在にしてしまった
のですなるほど確かに青年の感情的な訴え
はもっともでありまるで老人が血も涙も
ないロボットのようにも思えてきます
ところが老人はそんなショックを受けて
落ち込んでいる青年に対し耳を疑うような
衝撃的な言葉をぶつけます人間を貶めて
いるのは君の方だ
さてこれは一体どういうことなのでしょう
かこれまでの老人の主張を整理しますと
この言葉の意図がなんとなく見えてきます
さあこちらをご覧ください人間要は自己
満足という衝動に従って生きている人間は
気質や環境に運命を左右されている人間は
自分の気質を抹消できないこのように老人
の主張を並べてみると彼は人間の本質を
見抜きその上で人間は設計通り動く機械だ
と結論づけただけであり人間には生きる
価値が無いとか人間はどう頑張っても幸福
になれないといった人間に人生を諦め
させるような発言は一切していないのです
要するに自分ではどうすることもできない
現実を受け入れた上でで人間はどうやって
いければいいのかといった新たなというを
投げることが老人の狙いであり本書の神の
テーマだったというわけです一方青年の
考えはどうかと言えば人間そのものに
大きな価値大きいその存在意義を強調して
います何かに勝利して栄光を掴み取ること
人々から少佐いや喝采を浴びることこう
いった喜びは人間だけが得られる特権で
あり機械や他の動植物は得られないだから
人間は賛美に値するこれが青年の主張です
ですか老人はこの世にある全ての物事は
人間の創造物ではないのにそれを自分の
手柄だ自分の実力だ自分の価値だとここ
らしげに振る舞うのはおかしいし誰もが
気質や環境に支配されて生きているだけな
のに単なる総則品を基準に互いの価値を
評価し合いそれで一喜一憂するのも
おかしいとその考えを退けます要するに
人間は皆設計通り動く機械なのだから誰も
が今ある現実をあるがままに受け入れ素の
自分のままで生きていくしかないんだと
言ってるわけですもちろん老人と青年の
うちどちらかが絶対に正解というわけでは
ありません2人は生まれもった気質も生き
てきた環境も異なるため価値観が違うのは
当然の結果なのですただ両者を隔てる
大きな要因を一つ挙げるとすればそれは
社会的に弱い立場にある人への共感性です
恵まれない家庭環境心体的精神的な
ハンディキャップ
いわれもない差別こういった厳しい現実に
直面している人が多い世の中で個々人が
持っている財産名誉
能力などで人の価値を図ろうという考えが
どれほどたくさんの人に痛みを与えどれ
だけ人間を貶める顔老人は理解していたの
ですそこで彼は人間なんて所詮機械だと
あえて極端な主張をすることで自分を過大
評価している人を諌めそれと同時に自分を
過小評価している人を慰めようとしたと
解釈することができるわけです思い返して
みれば mark twain が手がけ
た作品の多くは夢や希望だけではなく避け
がたい社会の闇とその中で苦しんでいる
人々の感情にも焦点があてられ常に弱いい
立場の人々に寄り添う姿勢が貫かれてい
ましたそう考えますと彼が人生最後の作品
に託した思いとは決して悲観的なものでは
なく今後ますます二極化していく人類への
戒めと慰めのメッセージだったのかもしれ
ませんご興味を持ってくださった方は実際
に本性手に取り老人との対話を楽しんでみ
てはいかがでしょうかはいというわけで
人間とは何か以上でございますいかがでし
たでしょうか本作は mark twain
の遺書とも呼ばれているんですがその名の
通り彼がこれまで手にした栄光も挫折も
すべて捨て去って人生の旅を栄養として
いるそんな静かで強い覚悟が垣間見える
ような作品でございましたちなみに文響社
さんからこちらの漫画版をいただいたん
ですけどこれがとても読みやすくて皆さん
にも是非オススメしたいなぁと思いました
ので今回サムネイルに使わせてもらいまし
た対話編の作品なので漫画との相性が抜群
リーのとマークと勉強会の会長である東京
大学の石原先生が監修されていることも
あって内容がとても充実しています概要欄
にリンクを貼っておきますのでご興味の
ある方はぜひチェックしてみてください
この動画が面白かった参考になったという
方は高評価コメントなど頂けますと嬉しい
ですまたチャンネル登録もよろしくお願い
致しますではまた次の動画でお会いし
ましょうありがとうございました
[音楽]

この記事を書いた人