配当もあまたのです本日は20世紀を代表するドイツの社会心理学者
エーリヒフロムの自由からの逃走について紹介を致しますどんな作品かといいますと
人間は自由になると強い不安や孤独感に襲われやがて自ら自由をてバラしてしまう
そんな衝撃的な子
5を明らかにした世界的名著です人間関係仕事お金こういった自分を悩ませるすべての
モロから解放され
もっと一人の人間として自由リいきたいもしあなたが一度でもそう思ったことがあるの
なら
本書はまず読んでおいてそうはない一です場合によってはこれまでの価値観
これからの生き方が180度変わってしまう
そう言っても過言ではないくらい強烈な内容が書かれたものです
嫌いなでも難しそうじゃないかも不安に思われた方もいるかも知れませんですがご安心
くださいこの動画のご視聴にあたって特に難しい知識は言いませ
手ぶらで ok ですわかりやすく
丁寧に進めてまいりますのでリラックスしてどうぞ最後までお付き合いくださいそれで
は参りましょう
エーリッヒフロム自由からの逃走さまずはこの動画の全体像からお示しいたします初め
に from とこの作品を読む上での背景知識にふれ
その後自由からの逃走
県へに服従したがる人間重すぎる自由の対象と逃げたくなる3つの真理というように
大きく3つのテーマに分けて進めてまいりますおそらく初めは本当に自分と関係のある
内容なのかと不安になる方もいるかもしれませんがそれらはすべて壮大な伏線ですので
ぜひ安心して最後までお楽しみくださいではまず著者について紹介いたします
エーリヒ風呂彼は1900年ドイツ南西部の町
フランクフルトで生まれたユダヤ系の社会心理学者です社会心理学
ちょっと難しそうな言葉ですが一般的には2人以上の人間がいる時に生じる現象を扱う
心理学領域の一つと言われています例えば震災とか
感染症とか大きな危機が社会を襲いますとトイレットペーパーの買占め問題がよく
起こります
おそらく皆さんもな
なんでそんな現象が起こるんだろうとかどういった心理がそこにはあるんだろうとか
不思議に思われたことがあるのではないでしょうか
このようにある集団や社会の中に置かれた人間の行動や心理について
探究する学問のことを社会心理学どういます prom がこの学問に目覚める一つの
菊花
絵となったのは彼が14歳から18歳の時にかけて経験した第一次世界大佐です
学校の上級生親戚そして良いとこ取り刃牙の人間たちがあ次々と亡くなっていく悲惨な
状況の中で from は思いました
なぜ人は平和を望みながら戦争をするんだろう
なぜに
件の集団行動はこんなにも矛盾に満ちてるんだろう
彼はこの謎を通しても解明したくなり高校卒業と同時に地元のフランクフルト大学に
進み
そこで社会学の心理学を学ぶ決意をしたのです
そして彼はミュンヘン大学入れるベルク大学とも複数の大学を渡り歩き
学者としてのキャリアを順調に気づいていきましたところが30代を過ぎた頃ある組織
の出現によって
プロムの人生は一変しますそのだ
は国家社会主義ドイツ労働者道
アドルフヒトラーを頂点とするナチスの登場ですそして1933年にナチスがドイツ
政権を掌握すると強烈な一党独裁体制が築かれ
ユダヤ人に対する排斥運動が始まります先ほど申し上げましたように
プローブはドイツフランクフルト
ど出身のユダヤ人ですこのまま母国に居続けるのは危険すぎそう判断した彼はナチスが
政権を取った翌年
1934年アメリカに亡命します
それから5年後ドイツがポーランドに侵攻し第二次世界対戦が勃発
そして1941年アメリカ
が今まさに参戦するというタイミングで from は自由からの逃走を発表したの
です
いやちょっと待ってくださいなんでわざわざ戦争の真っ最中に彼は本を出したんですか
おそらくそんな疑問がわいた方もいると思いますがその背景には戦時中に蔓延していた
ファシズムに対する危機
感があったかなと言われていますパシーズームというのは暗澹に入ってしまいますと
退く際的な政治形態のことです例えば基本的人権が否定されたり教育機関やマス
メディアによる思想統一や言論統制がされたりするのが当たり前という世界です
では具体的にどの国が当時
ハシズム体制を敷いていたかといいますとまず挙げられるのがイタリアです1919年
にファシスト党という政党が政権を取るんですがパ沈むというのはこのファシスト党の
名前に由来するものになりますトップリーダーのは無視ソリにという男です
彼は徹底的な言論統制を行い他の頭を
すべて解散させ完全なる一党独裁体制を構築しました
そしてこのむそぅりーの政治二層に影響を受けた人物
それが先ほど出てきたアドルフヒトラーです彼が率いたナチスもまだファシズムの典型
である
強力な一党独裁体制を作り上げた上でユダヤ人の弾圧や比3
州警察を使ったナチス批判の取り締まりなどを行いました
つまりハッキリ言ってしまえば from はファシズムの直接的な被害者であった
わけです
ですから彼の心の内には独裁的な政治体制が世界に広がることに対する畏れやヒトラー
やファシズムを叩きのめしてやりたいという怒りがあったんです
そこで彼はファシズムと戦うためにまず相手のことを理解する必要があると考えこの
自由からの逃走を書いたというわけでさあ
背景知識はここでを
しまいです以上の点を踏まえましていよいよ中身に入っていきます
では一つ目のテーマ権威に服従したがる人間から見ていきましょう
ピンダーヨーロッパおよびアメリカの歴史は自由を求めてやまないものたちによって
築き上げられてきた
政治的にも経済的にもそして精神的にも抑圧されていた人が
とは自由のために戦った時を持ち
権力者たちに挑み新しい自由を求めた
その戦いの中で多くの人々がシーンだ
自由を奪われながら行きたくなんかないそれなら自由を求める戦いの中で死んだ方が
ましだそう固く信じ自分を肯定しながら
しって言ったのだ1090
114年に始まった第一次世界対戦
それは自由を求める人間たちにとって最後の戦いだった
この戦いで勝利を収めれば自由になれるこれが最後なんだ
誰もがそう信じて疑わなかったしかしこの戦いが終わってわずか数年
自由を求めて何百年も戦ってきた人間の思いや歴史
その一切を否定するような新たな組織が現れたそして人々はこの組織によって生活を
コントロールされやがてその拳入り服従することになったのだ
はいここで留めます西洋の歴史とは自由を獲得するための長い努力の歴史であり
因州和紙をも恐れずに戦いましたとところが新たな組織が出現したことによって多くの
人はようやく手にした自由を手放しその経緯の前にひざまずき服従したというお話です
新たな組織というのは背景知識の時に触れました
ムソリーニ率いるイタリアのパシストとヒトラー率いる
ナチスといった当時ファシズム体制をしいた組織国家のことを指しています
あれだけ自由が欲しい欲しいと何百年も叫び続けていたのに自由を手にしたとたそれを
捨てて自ら独裁国家の首輪につながれに行ってしまったんだよと言っているわけです
ここで注目していただきたいのは民衆を動かしたのは
恐怖心ではないという事実ですつまり独裁者が怖くて怖くて仕方が無いから
ファシズムに従っていたわけではないのですそれどころか民衆は自らの自由を放棄して
まで
ムソリーニや人らを支持しましたリーダーの狂気的な熱量
そして民衆ろパワー
この二つが合わさることによってファシズムは一過性のブームで終わることなく巨大な
うねりを伴いながら世界に広がっていったのですこういった歴史を踏まえた上で
from は人間は自由を欲しがる一方で実は服従を求める欲望もあるのではないかと
疑います
そして人々が自由から逃走しファシズムのような
思想に傾倒したのはなぜなのかヒトラーのような権威の前に服従してしまったのはなぜ
なのかと掘り下げ
人間心理の本質に迫っていくというわけですそこで from はこの問題を解くため
にヨーロッパの歴史を
中世の時代にまで遡りダイナミックな考察を展開していきます1件しますと本書の趣旨
と外れた西洋史 new
思いますが最終的にファシズムの話と現代人の心のあり方にもつながる重要な
ストーリーになっていますのでぜひ注目していただきたいと思います
というわけで2つメロ重すぎる自由の代償とはというテーマに進んでまいりますでは
いきましょう
中世のヨーロッパ社会の特徴といえば個人的自由が
はないということだ生まれた土地には一生住み続けなければならない
一度決まった階級から他の階級には移れない自分の好む服を着たり好きな食べ物を求め
たりすることもできない
中世の時代に生きた人は常に規則と義務によって縛られていた
1個人が自由に活動
するなど到底的な1台だったのだしかし中世の人間たちは孤独でもなければ孤立しても
いなかった
百姓は百姓職人は職人というように誰もが社会的秩序の中で役割を持っていた
そしてその役割さえ果たせば安定感や
帰属意識を持つことができた当時の人
人は自分の言葉を他人のことも1個人として意識することはなくただ社会の中で一定の
役割を果たす存在として捉えていたのだ
はいここで留めますおそらく学校の授業の時に
封建社会という言葉を習ったことがあると思います手君が火神に土地を与えて縫合をし
てくれます
その代わりに家人は主君のためにものを収めたり
戦争になったら兵隊として働かなければいけません
すごく簡単に言うとそんな仕組みです中世のヨーロッパ社会
特に西側の方は今言ったような封建社会と呼ばれる世界であり各々に役割があってそれ
を真面目にやっておけばそれなりに生きていく
ことができましたですから当時の人は個人として好きなことやりたいことはできなかっ
たけれど自分が所属している共同体がきちんと面倒を見てくれるという安心感があった
わけ
ですところが中世の末期になると盤石と思われた封建社会にも少しずつほころびが見え
始めます最初の変化が起こったのはイタリアでしたじちゅう会を突き刺すように存在
するこの国はヨーロッパ屈指の貿易拠点でありさらに東洋にの近いので絹織物といった
重要な工業技術が
他の国よりも早く伝播しましたこのような理由によりイタリアではビジネスで成功し
大金を手にするものが多く現れましたそして彼らはお金の力で生まれや家柄といった
縛りからだし自由という感覚と個人という自覚を持ち始めました
そしてこれまでの中世ヨーロッパ社会になかった構造
神という新たな概念が誕生することになったのですそして勢いに乗ったイタリアはお
金持ちたちが中心となり
もっと一人一人が個人を自覚して人間中心の新たな文化をつくっていこうという動きが
活発になっていきます
これが後に西ヨーロッパ諸国に広く波及し300年続くことになった
ルネサンスと呼ばれる運動ですただ重要なのは今までの封建社会と呼ばれるシステムの
中で何百年も暮らしていた人たちが
ルネサンスをどう受け止めていた花です人間らしい生き方ができるんだと民衆は喜んで
いたんでしょうか
それでも急激な変化についていけずほぼ
乗っていたのでしょうかでは本省の続きを見ていきましょう
ルネサンスはと1力に満ちた上流階級の文化であり小さな商店の主や一般市民たちの
文化ではなかった
富もない集団を統率する力もない人間たちの多くは依然持っていた安定の状態を失い
脅かされ
あやつ
られ利用される存在となっていった歴史家によるとルネサンス時代の個人の特徴は名誉
を欲しがることだったそうだ
他人との関係も希薄になり自分が何者かわからなくなり生きている意味が見いだせなく
なると人は無性に他人からの承認が欲しくなるものなのだ
しかし名誉や名声によって付
もう解消できたのと握りの上流階級だけだったのは言うまでもないだろう
はいここで留めますつまり中世の崩壊とともに多くの人は増大する孤独感と不安感情を
抱えながらそれを解消できない馬場ずっと苦しんでいたんです
これはイタリアの事例ですが他のヨーロッパ地域持ち
中世の末期はほぼ同じような状況であったといいます
そんな中ある2人のキリスト教徒が16世紀のヨーロッパ社会に現れます
彼らの名はルーターとかるば宗教改革と呼ばれる運動を推し進め
キリスト教世界をカトリックプロテスタントと二分するきっかけをつくった男たちです
まず
改革の先頭に立っていたルターは民衆に対して次のように言いました
人間の本性は生まれながらにして悪いものだ
どれだけ努力しようが人間である以上良いことなどできはしない
腐敗した無力な存在なのだ自分をけなしなさい
自分の意思とおごりをステラさ
そして自我を滅却師完全に神に服従するのですそうすれば神はあなたがたを救うだろう
なるほど中世のキリスト教世界つまりカトリックの世界では教会が人間と神を
結びつける仲介役を担っていました
ですから当時の人々にとって協会は権利であり教会の知事や儀式に従うことが当たり前
だったわけです
ところがルーターは教会が仲介役として権威を
振りかざすのは間違ってますと境界を介さなくても信者は直接髪とつながっていいん
ですよとその代わり神への服従が条件でそれを守った人のみ救済がされるんですと説い
たわけですそして宗教改革を推し進めた2人目の神別カルは彼もまた民衆に対して次の
ように言いました髪によって救う
割れるかいいなぁかそれは生まれながらにして髪が予定しているものなのです
ただし人間には神の定めた予定を知ることは許されておらず我々はその予定に服従する
以外ないのですならば自分自身
神の意志を実現するための道具とみなし神の栄光のために奉仕しようじゃありませんか
あなた方の職業はまさに神が与えた使命ですその仕事に禁欲的に励むことこそ神への
奉仕となるのです
はいいかがでしょう2人とも自己否定と神への絶対服従を磨いているという点において
共通していますただここで押さえておいていただきたいのは彼らの活動によって
プロテスタントと呼ばれるキリスト教の新たな分派が形成されたという点です
プロテスタントの人々は先ほどのルターやかかる
ファンの教えに基づき人間としての無力さを自覚しカビへの絶対服従を誓いました
無力さの近く神への絶対服従
この2つがポイントですそして神から与えられた使命を全うするのだ道
彼らは強い義務感を持って禁欲的に仕事に励みました
その結果過酷な
ロー通りも耐えうる性格特性が備わっていきやがてプロテスタント信仰の精神が近代
資本主義の発展に寄与することになったのです
さあここまでよろしいでしょうかちょっといろいろな用語が出てきて混乱しちゃったよ
という方もいるかも知れませんので一旦流れを整理したいと思います
中世社会では個人的な
は自由はなかったけれども社会とのつながりがあったので不安感も孤独感もそれほど
なかった
ところが中世の末期になると社会基盤であった封建制度が崩壊していき
人々は世界とのつながりを失った
そのきっかけを作ったイタリアではもっと個人を解放しよう
もっと人間中心の文化を創ろうと盛り上がりルネサンスが花開いたところが盛り上がっ
ていたのはお金持ちばかりで社会から切り離された
仮想中産階級の人々はより不安と孤独を募らせるようになった
そんな中ルーターとカルバンが現れ種
宗教改革が始まった徹底的な自己否定と絶対的な神への服従を解く彼らの教えは
プロテスタントという新たなキリスト教分派を生み出した
そしてプロテスタントたちの仕事に対する熱い使命感
真面目で禁欲的な態度がやがて近代資本主義の発展につながった
以上が今お話ししてきた
大間からながらですこのよーり from は中世社会からジワリジワリと現代に
向かって話を進めていきますひとつ一つの言葉は覚えておかなくても大丈夫なので
まずは全体の流れをざっくりと押さえておいていただきたいと思いますでは近代以降の
資本主義社会は人々の精神にどんな影響を与えたのでしょうか
自由な暮らしにも慣れてより幸福に近づいたんでしょうか
さあ
それでは続きを見ていきましょう資本主義は人間を伝統的な束縛から解放し自由にした
そして人間をより能動的で責任感がある存在やと成長させた
しかしこれは資本主義が発展していくなかで生じたひとつの結果に過ぎであり同時に
それは人間を超え
でまで以上に孤立させ無力感と孤独感と恐怖を与えた
資本主義の世界では自分の幸福が目的ではなく組織の発展や財産を増やすこと自体が
目的となる
人間は巨大な経済的機会の歯車となったのだ
資本を多くボった人間は重要な羽黒が資本
を持ってない人間は無意味な歯車しかしそれらはいずれも自分の幸福感や生きがいとは
無関係の目的に奉仕する孤独な歯車なのが一体なぜ
一体いつからこんなにも容易く服従するようになってしまったのか
それは宗教改革のときに誕生したプロテスタント進行だ
g
海野永劫には目を向けずただ神の栄光だけを目指すそんなルーターやカルバンたちの
教えが近代資本主義社会で人々が取るべき役割の心の準備を与えたのであっはい
ここで留めますさぁ少しずつ話がつながってまいりました
ざっくり整理しますと資本主義は自由に耐えられる強い個人をつくり出したという
素晴らしい目もあったけれどもこれまで以上に孤独感
無力感を人々に与えましたとまた人々が何も疑問を持たず巨大な経済的機会の歯車に
なった背景
には宗教改革のときに生まれたプロテスタント親交があるんですと
つまり当時のルターやカルバンの教えを信じたことで服従しやすいマインドが身に付い
ちゃったんですよというお話ですとなりますと当時の人はどうやって自分たちの無力感
や孤独感を野草としていたんでしょうか
結論から言いますと財産
名声権力ですこれらが孤独な資本家たちの心の唯一の支えとなっていたのです
一方それらを持たない大多数の人は家族落ち妻や子どもを従え
その中で威厳を保つことで自分を安心させていたと言いますただ今挙げた手段はその場
しのぎの精神安定剤であって
不安や孤独を根本から取り除く手段ではないというのが from の見解ですさらに
近代から現代へと時代が進んでいく中で社会は発展し人々はより個人的な自由を享受
できるようになっていきました
しかしその流れが人々にさらなる孤独感や無力感を与え
ることになったのは言うまでもありませんそして自由の重荷に耐えられなくなった人間
たちはついにタイトルにある自由からの逃走を始めるのですさあ2つ目のテーマはここ
でおしまいです
ではいよいよ最後3つ目のテーマ逃げたくなる3つの真理に移りたいと思いますここで
は自由の音
お兄に耐えられなくなってしまった人々の逃げ道の詳細についてお話をいたします本社
で from はこれを頭皮のメカニズムと呼び
権威主義破壊製機械的画一性という3つのキーワードをあげましたそれでは順番に見て
いきます
まず1つ目県議主義これは一体何かと言いますと
g
自分が欠けている力を獲得するために自分以外の何かと自分自身を融合させようという
心理的傾向のことを意味しています
これには大きく2つのパターンがありますひとつは自分の行くべき道をあれこれ指示し
てくれる神様のような権威にすがりたくない
るパターです例えば何をするにしてもどこかのカリスマの言葉をまるで神の福音のよう
に有難がってそれに従って行動するようなイメージです
そしてもう一つのパターンは他人を支配したり操ったりして自らが牽引車になりたがる
パターンですつまり本書の言葉を借りて整理をしよう
と権威主義には権威にすがって安心したがるマゾヒズム的なパターンと自分自身が権威
を振って安心したがるサディズム的なパターンの3種類あるというわけです
牽引車にすがる m タイプ牽引車になりたがる s タイプ
一見正反対のように見える両者ですが自分位
前の何かとつながりを感じたいそして孤独を癒して安心したいという心理は共通して
いる
ここが重要なポイントですでは次に2つ目のキーワード
破壊性について見ていきます先ほどの鍵主義は
m タイプも s タイプも自分以外の何らかの対象に依存することが前提でしたが
この破壊性は
逆ですつまり対象を壊すことによって full シミから逃れようとする傾向のこと
を指します
例えば自分と友人を比較した時に明らかに友人の方が見た目も良く年収も高く
耐え難い無力感に襲われたとしますその時その友人のことを
いなくなってしまうと思ったのだとしたらそれは破壊税の心理が友人に対して6たこと
を意味します
逆にその破壊性が自分に向くと私なんかいなくていいじゃないかとなり自分を殺めると
いう最悪の結果を生んでしまいますそうならないためにも人は自分に無理
6感や恐怖を与える自分以外の対象を破壊することによってどうにか安心感を得ようと
するわけです
そして3つめのキーワードが機械的画一性ですちょっと言葉が硬いですが
よは自分が自分であることを止めることを意味しています
例えばみんながおいしいといえば自分も美味しいというみんなが
嫌いだといえば自分も嫌いだと言うこのように自分の思考感情
石を放棄して自分を世間の皆と溶け込ませることで孤独感や不安感を感じないように
するんです
つまり簡単にまとめますと何かに依存するか何かを壊すか何かに自分を溶け込ませるか
こういった心理
がリズムによって人は自由から逃走するのですその結果近代以降の多くの人々は自分の
アイデンティティーを失い
県営にたやすく従属する人形のような存在になってしまったわけですそして皆さんもお
気づきのように
5
こういった心理傾向は現代社会において顕著に見られるものである
20世紀初頭にその受け皿となったのがハシズムだったわけです
ヒトラーは当時のドイツ国民がどれほど孤独感や無力感を抱いていた顔用を繰り返して
いました
だからこそ彼はそれを利用し無力な個人よりも強力な組織の
お腹に身を投じその偉大さと栄光の一員であることを誇りにして生きろと民衆を扇動し
たのですその結果人々はヒトラーという権威の前に服従し
ファシズムという独裁的な政治形態を支える一員として溶け込んでいったというわけ
です
さあここまでいかがでしょうか歴史集
今日心理学政治実に多岐にわたる内容でしたが最終的に人々がなぜ自由を手放して
8図6のような権威に服従するようになっていくのかざっくりと掴んでいただけました
でしょうか
前半部で触れましたように本書はファシズムを理解するという目的をもって書かれた
作品ですのでもうここで動画を超えてもよかった
んですが1点だけどうしても無視できない問題があります
それはかつてないほど大きな不安や孤独感を抱えながら生きている
現代の個人の問題
結局のところ自由の重荷に耐えられない個人はこのまま苦しみ続けなければならない
でしょうかそれとも何かの権威にすがったり何かを破壊することで心の安定を求めたり
あるいは心を無くした機械人形として生きていくしかないのでしょうか
結論から言いますと答えは no です from は本書の趣旨から外れ
内容詳しい記述は避けているんですが読者のためにちゃんとヒントを用意してくれてい
ますそれは自発的な活動によって自分と世界を結びつけるということです
自発的な活動によって自分と世界を結びつける
ちょっと難しい表現です自発的な活動というのは自分自
神の思考や感情を自発的に表現する
創造的な活動のことを意味しています例えば
イメージとしてわかりやすいのが芸術家です芸術家は土や水
エログといった自分の外の世界の素材を使うことで自由り
自発的に自己表現を行いますつまりソース
作品という結果ではなくて捜索するというプロセスの中で
アーティストは外界の素材すなわち世界と一体化することができるわけです
特に今は本書が発表された1941年当時には存在しなかったインターネットもあり
ますので自発的な活動の幅も世界とつながるチャンスも十分に広がっているといえます
そしてもう一つ世界とのつながりも感じられなおかつ人とのつながりも感じられる自発
的な活動を
from は本書である
れていますそれは愛するという行為です彼は愛するということ
という別の著作において愛という言葉について次のように語っています愛は能動的な
活動であり
受動的な感情ではないその中に落ちるものでもなく自ら踏み込むものである
愛は何よりも与えることであるもう
あうことではないまた愛は一つの対象に対してではなく世界全体に対して人がどう
関わるかを決定する態度であり性格の方向性のことなどだ
はいここで留めますつまり愛するという行為は誰かから強制されるものでもなく誰かが
くれるのを期待して待っているものでもなく自らが踏み込んだよ
自発的に与える活動などですまた愛の対象は必ずしも一つではなくて友人だったり家族
だったりあるいは人類全体だったり自分の外側の世界すべてがその対象となるわけです
そのようなことから from は愛を持って自発的に世界と関わることで1
は自由の重荷から解放され自らを救うことができると説いたので自由の代償として孤独
と不安がまん延しどこかに救いを求めたくなる現代社会
果たして私たちはかつて存在していた世界との絆を再構築し
喜びと安らぎに満ちだ真の自由を手に入れることができるのでしょうか
ぜひ本書を手にとって頂きその糸口を見つけていただければ幸いです
はいというわけで自由からの逃走以上でございます
いかがでしたでしょうかだいぶ投稿が遅れてしまいまして申し訳ありません
お待たせしてしまった分今回は読み応えのある作品を選んでなるべく濃いめに解説を
加えてみました
おそらく1回でしょうか式出る内容ではありませんのでまた時間を置いて何回か聴いて
頂ければと思います
ちなみに自由の代表として何度も出てきた無力感孤独感不安かこれらが今後数百年に
わたって拡大していくだろうと18正義の時点ですでに予想していた哲学者がいます
follow 持参です古い
鳥一に from は解決策として自発的な活動というキーワードをあげましたが
ニーチェの場合は超人思想とか永劫回帰だったわけです後自由からの逃走とほぼ同じ
時期に日本でも今回の内容とシンクロする文学作品が誕生しています
それが坂口安吾堕落のです概要欄に今回の自由からの逃走とセットで見ていただくと
より理解が深まりそうな動画をまとめておきますのでお時間のある時にご覧になって
頂ければと思います
この動画が面白かった参考になったという方は高評価コメントなど頂けますと嬉しいだ
ず
またチャンネル登録もよろしくお願い致しますではま
た次の動画でお会いしましょうありがとうございました
[音楽]